top of page

視力の数字だけでは解決できない見え方の問題とは?見え方不調の事例集

米国式・ドイツ式両眼視機能検査を行い、見え方に徹底的にこだわる愛知県田原市のメガネ専門店「メガネの尾沢」です


今回は、最近ご来店くださった「見え方」に悩みを抱える方々の事例を、いくつかご紹介いたします。


どなたも、“視力の数値”だけを基準にしたメガネ度数合わせでは改善しきれない問題を抱えていらっしゃいました。


現在は見え方に不調がない方にとっても、決して他人事ではなく、どなたにも起こり得るケースです。これからのメガネ作りの一つの参考にしていただければと思います。


眼球運動筋の負担が疲れ目につながっているケース

まずは、長年「疲れ目」に悩まされていた方のご相談です。

長年、目の疲れに悩まされ、ひどい時には吐き気や頭痛にまで発展することもあり、とてもお辛い状況とのことでした。これまで複数の医療機関を受診されましたが、眼の状態にも脳にも異常は見つからず、「もしかするとメガネに問題があるのではないか」と考え、いくつかのメガネ店も回られたそうです。


しかし、どのお店でも「視力は出ているので問題はありません」と言われ、解決に至らないまま当店へご来店くださいました。


(当店での測定結果)

現在ご使用中のメガネには乱視の未補正がありましたが、片眼視力は1.0以上出ていました。 確かに“視力”だけを基準にすれば、「問題なし」という判断になってしまうケースかもしれません。


一番の問題は「外斜位」と呼ばれる視線ズレがあったことです。

ズレ量も比較的に大きなズレだったために両目の視線を揃え続けるために働く眼を動かす筋肉(眼球運動筋)に負担が掛かっている状況でした。


特に外斜位の大きい方は、近くを見る際に起きる寄り眼動作(輻輳)が起きた際に他の過方に比べても眼球運動筋への負担が大きい傾向にあります。


お話を聞いても、お仕事でデスクワークも多いことで近い距離を見続ける時間も長く、余計に目を酷使されていました。


今回お作りさせて頂いたのは、乱視の補正をすると共に外斜位を補完する度数を組み込む眼球運動筋への負担を減らすメガネです。



後日、ご確認をしたところ「疲れ眼も大分軽減してかなり楽になった」ということでした。

視力が出ている=問題がない、とは限りません。

見え方の背景にある“両眼の働き”まで丁寧に評価することの大切さを、改めて感じたケースでした。


軽微な眼瞼痙攣のある方へのメガネのケース

コチラの方も「とにかく目が疲れる」そのようなお悩みでご来店いただきました。


これまでに複数の場所でメガネの度数測定を受けられたそうですが、どこも「今より度数を強くした方が良い」という提案を受けたとのことでした。


しかし、疲れ目が悩みなのに、さらに遠くをはっきり見せる方向で本当に良いのだろうか?という疑問を抱かれていました。


また、軽微な眼瞼痙攣の症状もあり、眼科も受診されている状況でした。


(当店での測定結果)

実際に測定すると、現在のメガネでも片眼視力はすでに1.0以上。これ以上度数を強くすると過矯正になる可能性が高く眼にとっては負担になってしまうと判断しました。


視力の数字だけを追いかければ、確かに「もう少し上げる」という選択も考えられなくもありません。しかし、眼瞼痙攣があり「目が疲れる」と訴えている状態で、さらに眼への負担や刺激を増やすような度数設定は適切とは言えません。


(室内中心の生活に合わせた度数設計に変更)

お話を詳しく伺うと、

・室内作業が多い ・長時間のデスクワークもする・眩しさにも敏感 という状況でした。


そこで、

✔ 室内用としてピント調節機能や輻輳機能への負担の少ない度数設計

✔ 夜間・室内でも使える遮光性能の高いカラーレンズ

✔ 日中屋外時にはメガネの上から装着できるクリップオンサングラスで対応


という組み合わせをご提案しました。


「遠くをより見せる」ことよりも、見え方の負担を減らす度数を優先して、視覚刺激を減らし、神経の緊張を和らげる方向を優先した設計でお作りしました。


後日、掛け具合の調整にお越しになられた際に「疲れ眼も大分軽減したこと、眩しさも改善をしてきて無理にクリップオンサングラスを使わなくても過ごせる日が増えてきた」との報告を受けました。


特に眼瞼痙攣などの症状がある方には、ピント調節機能や輻輳機能を刺激するような「遠方視力をより見せる」ような度数合わせはあまり得策ではありません。無駄に度数を弱くすることはありませんが個々の生活スタイルなどに合わせた度数合わせやレンズの選択が大切になります。


不要なプリズム度数が余計に眼の負担になっていたケース

視力の低下と疲れ目に悩まされていたという事で、両眼視機能検査をおこなう眼鏡店に行き「内斜位」があると言われてメガネを作ったが、特に疲れ目の軽減もなく逆に頭が痛くなることが増えた・・・また知人から外見的に「眼が寄っているよ?」という今まで言われたことのない指摘を受けるようになり心配になった。


複数の両眼視機能検査を行う眼鏡店や眼科さんにも行ったが、同じように「内斜位があるので内斜位を補正する方が良い」と同じことしか言われないので疑問に思われ当店にお越しになられました。


(当店での測定結果)

最初のカバーテストを行った際には軽微な遠方「内斜位」が測定されるも、屈折度数を測定を行うと近視度数が強すぎる過矯正気味な測定結果が出ました。


それまでの経緯を聞いていくと

①:1年前まではメガネが無くても裸眼視力1.0以上だった

➁:仕事でデスクワークが増えてから視力が落ちた

③:遠くが見えるメガネを使い始めたら、酷い疲れ眼の症状が出始める


近方視の時間増えたことにより視力が低下したというのは一般的なことではあるのですが、過剰な調節機能への負担が調節機能の不安定につながり「内斜位」が測定されている可能性や近視度数が強めに測定されている可能性が高く、測定の方向性を変更して主に調節機能に負担が掛かっていないか?の測定に重点的に切り替えた所、2段階ほど近視度数を弱めても視力1.0以上十分に見える状態でした。


現状のメガネでは負担が掛かり過ぎること、メガネを掛ける前から眼の疲労感が大きかったことを鑑みて用途に合わせた2つのメガネを使い分けてもらう事で対応をしました。


①日常用・運転用の遠くが見えるメガネには調節サポート機能のあるレンズを使用してもらう


➁デスクワーク等で近くを見る際にはデスクワークに最適化したピント調節機能と輻輳機能の軽減をしたメガネを使用


特に➁デスクワーク用メガネの使用は徹底をしてもらい、仕事の休憩時間も眼を休めるために遠方を眺めるなどしてもらい眼の負担をへらす


後日、メンテナンス調整時に来られた際には「疲れ眼の症状も軽減して一日のかなり楽になった」「寄り眼を指摘されることもなくなった」というご報告を受けました。

また、その際に眼位の測定も行いましたが遠方視での「内斜位」は無くなっていました。


両眼視機能検査は「斜位」と呼ばれる視線ズレを補正するだけでは不十分です。特に内斜位へプリズム補正をしてしまうと、逆にピント調節機能やそれに連動する輻輳機能(寄り眼)に刺激を与え負担を増加させてしまう可能性がある度数です。

内斜位が測定された場合は、ズレを補正する事よりもピント調節機能へ過剰に負担が掛かっていないか?を先ずは優先的に疑うべきです。


測定された「斜位」が本来ある斜位なのか?何かの原因によって引き起こされているのか?を切り分けて測定する必要があります。



(まとめ)

今回ご紹介したケースに共通しているのは、「視力の数値は出ているのに、見え方に不調がある」 という点です。


視力表の数字はあくまで“解像度”の指標にすぎません。実際の生活では、

・ピント調節機能

・輻輳(寄り眼)機能

・眼位(視線のズレ)

・光刺激への感受性

といった多くの要素が複雑に関わり合いながら「見え方」をつくっています。


斜位が測定された場合でも、それが本来の体質的なズレなのか、過矯正や調節負担によって二次的に引き起こされているのかを見極めることが重要です。


単にズレを補正する、視力を上げる、という発想だけではかえって眼への負担を増やしてしまうこともあります。


大切なのは、

「どれだけ見せるか」ではなく「どれだけ負担なく見えているか」という視点です。


現在不調がない方でも、生活環境や年齢、仕事の変化によって同じような問題が起こる可能性は十分にあります。


今後のメガネ作りにおいて、“視力の数字”だけではなく“見え方の質”にも目を向けていただく一つの参考になれば幸いです。



もし、この記事を読んで「自分も同じかもしれない」「今のメガネがしっくりこない」と感じられた方は是非御相談ください。メガネの尾沢では、両眼視機能を含めた測定を行い、長時間でも無理のない見え方を大切にしています。他店で作ったメガネのご相談でも構いません。先ずは下記の当店の測定・考えについてをご覧ください。




megane-no-ozawa

↑私が責任を持って、どんな些細な見え方のお悩みや、メガネのお悩みでもご対応いたしますので安心してご相談ください。



 

メガネの尾沢(尾沢視覚研究センター)

 

住所:愛知県田原市田原町新町48-2 

Tel : 0531 - 22 - 0358

 営業時間:9:00~ 19:00

定休日:火曜日/第4日曜日

コメント


bottom of page