• メガネの尾沢(尾沢視覚研究センター)

近くが見えないのは度数の強いメガネが原因・・・

最終更新: 7月10日


30代後半~40代くらいのいわゆる老眼世代に差し掛かった方によくあるのですが(10代.20代でも近くを見る時間が極端に多い方は起きたりします)必要以上に遠くが良く見えるメガネやコンタクトレンズ度数にしてしまっていることで近くが見づらい・ボヤケてピントが合わずに見えなくなっている方がいます。


特に近視の方は、必要以上に度数が強すぎるとメガネが人工的な遠視のような状態を作り上げてしまい逆に近くを見る時に必要以上に眼の力を使うことになり、自分の持っている眼の総調節力のキャパシティーをオーバーをしてしまい近くが見えづらくなるというケースがあります。

また近視を強めに矯正したメガネやコンタクトレンズは水晶体を厚くする調節機能が過剰に働き、それと同時に連動している寄り眼機能(輻輳)も過剰に働きますので一過性の寄り目(内斜視)にもなりやすく単なる見づらさだけでなく、両眼視機能にも不調をきたすケースもあり、距離感や立体感・空間認識の低下などを招くことがあります。

ただ、こういった状態であって疲労感や見づらさを訴えても、案外、視力に問題がなければ遠くが良く見えるので「大丈夫です」と判断されたり、「これで良いです」と放置されているケースも多々見受けられます。

実際には、その状態だと眼そのものには、特に室内で過ごしている時や近くを見る作業の時には必要以上の過剰な負担がかかり、眼はオーバーワークを起こしまっていますので、後々に見づらさだけでなく、視機能そのものを崩したり、眼精疲労や肩こりや偏頭痛などの体の不調に悩まされたり、将来的には度数進行にもつながったりします。


でも残念ながら、案外にこういった状態で放置されている方は非常に多いのも現実です。

こういった場合は適正な度数に合わせるだけでも近くの見え方が改善をするケースがあります。(長時間のデスクワーク・室内でのお仕事・手元を見る時間の多い方は+αで別途、調節をサポートするレンズや・遠近両用レンズ・デスクワーク用レンズをお使い頂くのが一番良いです)


どうしても皆さん遠くの文字や形がハッキリ見えることを求めがちで、視力というもので判断をされがちですが一般的にいわれる視力とはあくまで5m(6m)先の細かな視標が判別できる能力であり、それが良ければすべて良いわけではありません。


あまり一般的には使われないので認知されていませんが、40㎝先を見る近方視力を測る視力表といモノもあります。


遠方の視力が1.5や2.0であっても、この近方視力表で測定した際の近方視力が0.1であった場合は、大丈夫と言えるでしょうか?

実際にこういった方がいたら、日常生活でかなり支障をきたしているのではないかと思います。極端な例ではありますが、近方の視力というのも考慮した度数合わせがとても大切です


特に近視の方々は必要以上に強すぎる度数で近方視を無視した設定で過ごされている方々が残念ながら今だに多いのが現実です。視力のみに頼りがちな度数測定をしている現在の日本の眼鏡・コンタクト業界の弊害とも言えます。

人間の眼の構造(調節機能)は・・・

①適正な遠方度数で遠くを見ている時は眼はリラックスしている。

②適正な遠方度数でも近くを見ている時は眼に力が入った緊張状態になる。

適正な度数であっても上記の状態なので、遠くがよく見え過ぎて強すぎる度数の場合は・・・


①遠方を見ている時にも眼は軽い緊張状態を強いられている(常に働かされている)

②近くを見た時は、さらに眼に力が入った緊張状態になり負担が過剰な状態になる

となります。

また過度に強すぎる度数(近視)は近くの見え方を損なうだけでなく、結果的に眼の負担につながり眼精疲労(疲れ眼)や度数進行にもつながったり、視機能を崩したり、、肩こり・首こり・偏頭痛と体の不調にもつながるケースもありますのでご注意頂ければと思います。


視力は1.5や2.0という必要以上に求めるのではなく、本当に必要な視力を見極め、用途によってメガネなどを使い分けすることも大切です。


またメガネ度数測定は何処で測定をしても同じではありません。

どのような考えで、またどのような方法で測定をしていき、視力・視覚などトータルバランスで合わせていくことが大切であり、高いレベルでテクノロジーと組み合わせることが、これからの眼鏡店にはもっと必要となってくると感じます。


*別のケースで「近くが見えない」という場合もあります。

「近くが見づらいのは輻輳不全という「視力以外」の問題・・・」


*メガネ度数測定は何処で測定しても同じではありません。より多角的に測定する必要があります。下記のような見落としが発生することもあります。↓

「水晶体乱視度数から眼の負担量を考え対応する」


*2020.3.30追記

世界最先端・次世代型 度数測定機器である角膜形状・屈折力解析装置「OPD-SCANⅢ」の導入により多角的で正確な近視・遠視・乱視の測定が可能になりました。



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