乱視というのは、眼のレンズの形状がピンポン玉のようなきれいな半球体であれば乱視は生じないのですが、ラグビーボールのような楕円球のような形になることで焦点位置のズレが生じることで乱視が発生をします。
乱視について(伊藤光学工業HP参照)
また人間の眼のレンズは主に2つ有り、それは角膜と水晶体になります。
乱視は以下のように
①角膜(黒目)の形状
②眼内の水晶体レンズの形状
この2つのレンズの形状が組み合わさって乱視の有無が判定をされます。
多くのケースでは乱視の測定方法としてファンダイヤル法やクロスシリンダー法といった測定で分かるのですが、それだけでは測定できないと言うケースもあります。
(そもそもやらないという所もあるかもですが・・・それは論外です)
上記で判定できないケースとしては水晶体レンズへの過剰な負担によって水晶体レンズの形状が不安定になっている場合です。
(*眼病等があるケースでも正確に測定出来ないケースがあります。これは別の件で・・・)
水晶体レンズはピント調節機能を担っていますので、その形状は厚くなったり薄くなったりと絶え間なく形を変えています。長時間の近方視などでこのピント調節に負荷がかかり過ぎると水晶体レンズの形状が不安定な形状になり理論値を越えた数値で計測をされることがあります。
これはスマホ、パソコンなどで長い時間近くを見過ぎてピント調節機能に必要以上に大きく負荷がかかっている、眼が頑張り過ぎているという眼からの危険信号とも言えます。
実際にこういった方々は見え方の不快感や疲れ眼などを訴えるケースが多く、調節系の測定をしても不安定な数値が導き出されます。
両方共の測定で問題が生じているのであれば、調節に対するアプローチをしたメガネ度数設定やビジョントレーニングを促していかなければいけませんし、これに気づかずに乱視度数を決めてしまうと本来の乱視度数とは違う度数となってしまい余計に見え方の違和感や眼への負担へと繋がります。
これを避けるにはオートレフケラトメーターやOPD-SCANⅢのような角膜形状(乱視)を測定できる装置が必要になります。できればOPD-SCANⅢのように角膜の形状と眼内の状態を両方調べられる機器の方がより多くの情報を得ることが出来るので客観的に正確な判断につながります。(OPD-SCANⅢを導入しているのは、現在、愛知県内の眼鏡店では当店のみとなります。)
水晶体レンズがどのようになっているのか?などまで考え度数を決めていき、より良い度数とは何か?を探っていくことが大切になってきます。
メガネの度数測定は何処で測定しても同じではありません。
どのように考え、従来の測定方法への深い知見、また新しいテクノロジーなどを組み合わせながら、その方に一人ひとりにあった選択をしてかなければいけません。
時代を経て、見る環境はより多様化し、更に眼にとっては負荷がかかりやすい過酷な環境になってきています。従来のように視力のみを指標にした考え方では皆さんの視るを守れなくなくなってきています。
メガネは「ただ単に見やすくするための道具」から「眼を守る道具」という機能を持たせなければいけない時代になってきています。
↑OPD-SCANⅢの測定データ参考例(NIDEK社参考)
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