左右の眼でのモノの大きさが違って見えてしまうと何故不調につながるのか?
- Tomohiro Ozawa

- 2 時間前
- 読了時間: 8分
米国式・ドイツ式両眼視機能検査を行い見え方を詳細に測定をする愛知県田原市のメガネの専門家がいるメガネ店「メガネの尾沢」です。
網膜剥離や黄斑前膜術後に起きてしまう「左右の眼でのモノの大きさが違って見えてしまう(不等像視)」にが起きてしまう事があります。
大きな不等像視があると、脳内で左右の視覚情報を一つに統合(融像)することが困難になり、結果として距離感が分からなくなったり、慢性的な眼精疲労や見え方の違和感などの「見え方の不調」を引き起こす原因となります。

左右の眼でのモノの大きさが違って見えてしまうと何故不調につながるのか?
人間の目は左右に2つあり、それぞれがわずかに異なる角度から対象を捉えています。脳はこれら2つの映像を瞬時に解析し、1つに統合することで、世界を立体的かつクリアに認識しています。しかし、脳が左右の情報を一致させる(融像する)ためには、いくつかの厳密な条件が必要となります。
(左右の眼の情報を脳内で一致させるための条件)
1. 網膜上の「対応点」に像が投影されていること
左右の網膜には、脳内で「同じ場所」と認識されるペアの点(対応点)が存在します。
左右の眼の視線方向が同じ方向を見て、眼内のこの「対応点」同士に像が結んでいる必要があります。この対応点がズレていると「モノが2つに見える」という支障が発生します。
2. 左右の像の「類似性」(等像性)
脳が「これは左右同じ物体だ」と認識できるほど、見え方が似ている必要があります。
大きさ(倍率): 左右の像の大きさの差が5%以内であること。これを超えると不等像視となり、脳がパズルを合わせられなくなります。
形状と鮮明度: 形が歪んでいたり、片方だけ極端にボケていたりしないこと。
明るさと色調: 左右で極端に明るさや色が異なると、脳がどちらかの情報をシャットアウト(抑制)しようとします。
黄斑前膜や網膜剥離術後に起きる「不等像視」は、大きさが違って見えてしまう事で➁左右の像の「類似性」が崩れてしまうことで脳内で左右の眼の情報を一致させることに不具合をきたすことで見え方の不調として症状が発生しています。

黄斑前膜術後メガネ・黄斑上膜術後メガネ「サイズレンズ」とは?
「不等像視」は左右の眼での大きさの違いが5%を超えると両眼で見ることが困難になって見え方の不調につながってきます。
多くの方が、左右の網膜像の差を縮めるレンズはありませんと言われているケースがありますが実際には左右差を縮める「サイズレンズ(アニサレンズ)」というモノがあります。
サイズレンズ・アニサレンズとは、「小さく見えてしまっている眼の網膜像を大きくする」ことで左右のモノの大きさの違いを緩和するレンズです。
但し、網膜像を拡大させるために、下記のように「レンズのカーブを深く、中心の厚みも厚く」する必要がありますので外観上のデメリットなどもあります。

*約5~6%の不等像視に対して約3%拡大させるために作った例

*約10%程度の不等像があってので約6%拡大させるために作った例

サイズレンズをお作りする上での「不等像視」の測定方法
サイズレンズ・アニサレンズをお作り際に大切なことは、実際に「左右の網膜像がどの程度大きさに違いが生じているのか?」が大切になります。
当店では5mの距離視力表で「コの字テスト」視力表等を使いながら測定を致します。
先に述べましたように、およそ5%以上の左右差が生じていると左右の眼の情報を脳内で一致させるのに問題が出てくると言われています。どの程度の差があるか?の詳細を測ることでどの程度の拡大する必要であるのか?が分かります。
*当店の視力表は他社の視力表と違い「コの字の大きさ」を1%単位で変えることの出来る機能が付いているので「不等像〇%」というように具体的な数値を測定出来るのも強みです。具体的数値が分かって初めて「どの程度の拡大率が必要か?」という具体的数値も分かり測定時の手がかりにもなります。

*約7%の不等像が起きている状態
また測定に関しても、その他でいくつかの注意点があります。
①:基本の屈折矯正(近視・遠視・乱視))もしっかりと測定をする。
②:「不等像」の検査は必ず実際の距離で見て測定することが大切。
遠方視と近方視で不等像の測定値は誤差が生じやすく、ボックス型の疑似5m視力表などでの測定では誤差が大きくなるので可能ならば使わない方が好ましいです。
③:「両眼視機能の問題」も同時に抱えているケースがおおいので両眼視に対する知識・測定方法が出来る・経験が大切。
実際にサイズレンズ・アニサレンズを必要としている方の多くは、「不等像」の問題だけではなく、両眼視の問題(斜位など)、屈折補正の必要性、などの問題が複合している場合が多くいます。
どれか一つでも疎かにしてしまうと、仮に「不等像を解消」しても別の見え方の問題が足を引っ張ってしまい調子が悪いままとなってしまう可能性があります
。必ず「見る機能」を総合的に把握して判断する必要があります。*不等像の検査だけでなく複数の検査をおこなうのはこのためです。
サイズレンズ・アニサレンズを作製する上で事前に知って頂きたいこと
サイズレンズは通常のメガネレンズと形状が特殊となりますので、皆様にもいくつか事前に知っておいて頂かないといけないことがございます。
①サイズレンズは片方のレンズのみ厚くなりますので外観的にバランスが悪く見えます。
②サイズレンズは網膜像を「大きく」することは出来ますが、小さくすることは出来ません。
③網膜のシワから生じる「像の歪み」や「傾き」のようなものは解決することが難しいです。
④レンズが厚くなりますので作製は「プラスチック製レンズのみ」となります。
⑤レンズが特殊な形状(深いカーブ・厚み)になりますので、作製できるメガネフレームが限られてきます。お顔の大きさ・左右の眼の幅などとフレームの形状(丸型系が好ましい)・フレームサイズ・レンズを保持できるフレーム強度・フィッティング性能など制約がありますのでお持ち込みのフレームでの作製は原則お断りしております。
⑥術後3ヶ月が経過をしていることと、事前に眼科医様のメガネ作製許可等のご了承を得ておいてください*術後の状態が安定をしてくるのに約3ヶ月以上かかります。
⑦サイズレンズの価格に関しての目安
・単焦点レンズで作製の場合:¥80.000-~¥130.000-(レンズ+フレーム)
・遠近両用レンズで作製の場合:¥100.000-~¥150.000-(レンズ+フレーム)
黄斑前膜(上膜)・網膜剥離術後の「不等像」の見え方でお悩みでいらっしゃる方へ少しでもお悩みを解消できるお手伝いが出来ればとおもい当店では取り組んでいます。
もし上記の様なお悩みで苦しまれている・悩まれている方がいらっしゃいましたら遠慮なく私にお伝えください。
*この様な見え方で困られている多くの方に少しでも情報を届けたいと思っております。今回の記事の内容に少しでもご理解いただけましたらシェアを頂けますと幸いでございます。ご協力をよろしくお願い致します。
もし、この記事を読んで「自分も同じ左右の見え方で大きさに違いがあってしっくりこない」ことで悩まれている方がいらっしゃいましたら下記で詳細をご確認下さい。
▶︎ サイズレンズについての詳細について
【事前相談のご案内】
網膜剥離・黄斑前膜の手術後の見え方などで、「いつからメガネが作れるのか?」「自分の今の違和感はメガネで解決できるのか?」と一人で悩んでいませんか?
サイズレンズ・アニサレンズの作製は術後の経過段階や状況によって変わりますので、当店では、なるべくお電話・メール・公式LINEなどで、事前のご相談を経てから御対応するようにしております。まずは「今の状態でメガネが作れる段階にあるか?」「どの程度の改善が見込めるか?」を判断するための無料で事前相談を承っております。
見え方に関する御相談やお問い合わせは下記よりお願い申し上げます。
1. LINEで相談・予約 →👉 コチラ
※「ブログの記事を読んだ」とメッセージをいただけるとスムーズです。
2. お電話で直接相談・ご予約→ 0531-22-0358
(受付:9:00〜19:00 / 定休日:火曜日・第4日曜日)
3. Webからの相談→👉 コチラ
※「先ずは話を聞いてみたいだけ」「先ずは相談をしたい」という方でも大丈夫です。当店では、なるべく事前に御相談頂けることをお勧めしています。

↑私が責任を持って、どんな些細な見え方のお悩みや、メガネのお悩みでもご対応いたしますので安心してご相談ください。
メガネの尾沢は、地元・田原市や東三河・豊橋市・豊川市・新城市・蒲郡市や愛知県だけでなく福岡県・広島県・福井県・和歌山県・三重県・長野県・岐阜県・静岡県など全国各地・遠方からも様々な見え方のご相談などでご来店頂けております。
メガネの尾沢(尾沢視覚研究センター)
住所:愛知県田原市田原町新町48-2
Tel : 0531 - 22 - 0358
営業時間:9:00~ 19:00
定休日:火曜日/第4日曜日
駐車場有り:店舗隣5台





コメント