乱視の測定と度数合わせのコツ|メガネの尾沢が実践する正確な乱視測定方法
- Tomohiro Ozawa

- 10月2日
- 読了時間: 6分
更新日:10月18日
愛知県田原市にある「メガネの尾沢」は、米国式・ドイツ式の両眼視機能検査を組み合わせ、詳細な測定を通じて“見え方”に徹底的にこだわるメガネ専門店です。
「文字が二重に見える気がする」「夜の運転でライトがにじんで眩しい」
そんな経験はありませんか?その原因は、もしかすると“乱視”かもしれません。
実際に「乱視だから見えにくい」とご自身でおっしゃる方もいらっしゃいますが、乱視の仕組みや本当の見え方を正しく理解している方は意外と少ないのです。
そこで今回は、乱視とは何なのか、どんな見え方をするのか、そして「メガネの尾沢」で行っている乱視度数測定のこだわりについて、わかりやすくご紹介いたします。
乱視は、そのまま放っておくと、見えづらさや疲れ目の原因につながることもありますので正しく理解をして頂ければと思います。
乱視とは何か? 乱視の見え方は?
先ずは乱視とは何か?を説明していきたいと思います。
乱視は、目に入った光が網膜の一点に集まらず、複数の場所に分かれてピントが合ってしまう状態のことです。
通常、角膜(黒目の表面)や水晶体のカーブは丸いボールのように均一ですが、乱視があるとラグビーボールのように一方向にだけカーブが強い形になります。そのため、縦や横、斜めの線がはっきり見えにくくなり、文字や景色がにじんだり、二重に見えたりすることがあります。
(乱視眼の状態)

(乱視度数の見え方)

乱視度数とは何か?
乱視の度数とは、先ほども言いましたが、角膜と水晶体の「形状(乱視)」を示すものです。
角膜の形による乱視(角膜乱視)
水晶体の形による乱視(水晶体乱視)
このふたつを合わせたものが「全乱視」と呼ばれ、一般的に乱視と呼ばれている度数になります。
全乱視 = 角膜乱視 + 水晶体乱視
つまり乱視度数を正しく測るには、黒目と水晶体の両方の形状(乱視)を把握することが最も大切です。

メガネの尾沢による乱視度数の測定方法
それでは、今度は実際にメガネの尾沢で行われている「乱視度数」の方法を解説していきたいと思います。
1:波面収差を利用したオートレフにて角膜形状(乱視)と水晶体形状(乱視)を把握
乱視は先ほど述べましたが「黒目の形(乱視)」と「水晶体の形(乱視)」で決まります。メガネの尾沢ではOPD-SCANⅢという機械で黒目の形状・水晶体乱視の形状をスキャンすることで乱視の状態を正確に把握していきます。この機械で測定した段階で大枠の「乱視の全容」が見えてきます。特にOPD-SCANⅢでは「黒目の形状による乱視なのか?」「水晶体の形状による乱視なのか?」が分かる数少ない機械です。他の一般的なオートレフラクトメーターでは黒目の形状や水晶体の形状の測定は行われていません。

2:手技による通常の乱視測定
OPD-SCANⅢで黒目の形状・水晶体の形状を把握した上で、手技によって細かく乱視を測定していきます。機械での測定データと手技による乱視度数測定方法で整合性を計りながら測定をしていきます。
手技による乱視度数測定方法は下記を使用して測定していきます。
①ファンダイヤル法
「ファンダイヤル(Fan Dial Chart)」と呼ばれる 放射状の線(円盤の中心から放射状に伸びた複数の線) を用いる検査です。中心から時計の針のように線が放射されており、0°から180°まで様々な角度の線が描かれています。被検者にこの図を見せて「どの方向の線が最も濃く(はっきり)見えるか」を答えてもらい、その方向の違いから乱視の有無・軸方向を判定します。

②クロスシリンダー法
乱視の度数と軸を精密に決定するための検査法です。
特殊な検査レンズである「クロスシリンダーレンズ(Jackson Cross Cylinder:JCC)」を用い、患者さんの主観的応答に基づいて最適な乱視矯正値を求めます。
メガネの尾沢では、±0.25Dと±0.50Dという2種類のクロスシリンダーレンズを使い分けます。

基本は必ずこの2つの方法をセットで行います。
メガネの尾沢が他所と違う乱視の測定をしているとしたら、「黒目の形状と水晶体の形状を把握できているか?」になります。
この2つが把握できていないと乱視度数への正確性の信頼度がかなり落ちますし、手技による乱視の測定を正しく行ったとしても間違った度数になってしまうリスクもあります。
ただ一般的に、角膜形状や水晶体の形状をしっかりと把握しながらしっかりと乱視を測定をしている所は、当店へ御出でいただいた皆さんからのお話を聞くかぎり稀のようです。
また、乱視度数は違和感が大きいのでなるべ矯正しない方がよい・・・乱視度数は違和感を感じやすい方が多いので測定度数の半分までしか矯正してはいけない・・・などの説明を受けていらっしゃる方もいらっしゃるようです。
乱視は、そのまま放っておくと、見えづらさや、眩しさや、疲れ目などの原因につながることがありますので矯正が出来るのであれば、なるべく矯正することがベストです。意味もなく中途半端に乱視度数を弱めたりするのはあまり良くありません
また正しく乱視を測定を出来ていれば違和感を感じるケースも少なくなりますし、乱視度数による空間の見え方の変化が少ないレンズなども出てきています。
乱視で悩んでいる・・・と言う方がいらっしゃいましたら是非お気軽に御相談ください。
メガネの尾沢では、地元・田原市や愛知県だけでなく福岡県・広島県・福井県・和歌山県・三重県・静岡県・岐阜県など全国各地・遠方からも様々な見え方のご相談などでご来店頂いている実績がございます。
夜間の見づらさだけでなく、眼の手術後の不等像による見え方の悩み、モノが2つに見える悩み、日常でのちょっとした見え方のお悩みまで、何処にいっても解決策が見つけられなかった様々な問題に取り組んでいるメガネ店です。

↑私が責任を持って、どんな些細な見え方のお悩みやメガネのお悩みでも大丈夫ですので安心してご相談ください。
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また時間外測定料金として眼鏡作製時でも¥3300-を別途頂きますのでご理解お願い申し上げます。
メガネの尾沢(尾沢視覚研究センター)
住所:愛知県田原市田原町新町48-2
Tel : 0531 - 22 - 0358
営業時間:9:00~ 19:00
定休日:火曜日/第4日曜日





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