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黄斑前膜術後・網膜剥離術後メガネ サイズレンズはフレーム選びも重要です

更新日:12月11日

米国式両眼視機能検査・ドイツ式両眼視機能検査を行い詳細に測定をして見え方に徹底的にこだわる愛知県田原市のメガネ専門家がいるメガネ店「メガネの尾沢」です。


今回は、黄斑前膜術後メガネ・網膜剥離術後メガネとして、左右の目で大きさの違いが生じてしまっているのを緩和する「サイズレンズ・アニサレンズ」について「適した形のメガネフレーム選び・造りの重要性」についてご紹介していきます。


サイズレンズ・アニサレンズなどに関する詳細はコチラをご覧ください→ サイズレンズについて



サイズレンズの特性上、かなりレンズが厚く、重量も重くなります。何も考えずにメガネフレームを選んでしまうと外観の悪さや重量による掛けづらさや、使用していく中で大きく変形してしまう・・・といったことが起きやすくなりますのでフレーム選びも大切になってきます。


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サイズレンズの実作製例:片側のレンズがカーブが深く・厚みが出ます。


サイズレンズに適しているメガネフレーム

先ほども述べましたがサイズレンズの特性上レンズが厚く、重量も重くなります。

メガネフレーム選びも慎重に選ぶ必要があります。サイズレンズ(アニサレンズ)に適しているメガネフレームについては下記の様なことが重要になってきます。



①:顔幅・目幅に合った中でフレームサイズがなるべく小さいモノ

サイズレンズは片側のレンズが厚くなりますので重量が重くなります。単純に大きなフレームですとレンズを使う部分が増えますので重量がそのまま加重されしまい重たい・掛けづらいなどに繋がりますので顔のサイズに合った範囲でなるべく小ぶりなフレームを選びましょう。


フレームにはボクシングシステムと呼ばれるサイズ表記があり「45□23」など腕の部分などに書いてあります。下記の図の様に前半部分に記載されているのがレンズ部分のサイズで、後半が左右のレンズを繋ぐブリッジの幅になります。この2つの数字を足したものがフレームPDと呼ばれます。


レンズ部分の大きさが重要
レンズ部分の大きさが重要

サイズレンズを作製する上では、出来ればレンズ部分のサイズが46サイズ以下のモノが目安になります。その上でフレームPD瞳孔間距離(PD)が、なるべく一致するか、差があまり出ないモノを選ぶことが大切になります。(眼の中心フレームの中心がなるべくズレが無いようなサイズ感)


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②:丸形・正方形に近い形のモノ

フレームの形状も大切になります。レンズをより軽く・薄く仕上げるためには、なるべく縦横の幅が少ないモノが理想になります。丸形・正方形に近い形のモノで大きすぎないモノを選ぶことでレンズの重量や厚みなどを少なくすることが出来ます。


理想形は縦横差が少ない小ぶりなオーバルシルエットフレーム
理想形は縦横差が少ない小ぶりなオーバルシルエットフレーム



③:フルリムタイプ・フレームの強度・フィッティング調整が可能なもの

どうしてもレンズが厚くなりますので、重量が重くなるのでレンズをしっかりと保持できるフレームの強度や、重量バランスが前重心になりやすいのでフィッティング調整が柔軟にできるか?も重要になります。細すぎる華奢な造りのモノや、ナイロールフレーム・縁無しメガネは適していません。

またレンズを保持する「リム」部分に厚みがあるものを選ぶとレンズの厚みを隠すことが出来ますので外観面もある程度カバーできます。


リムに厚みがあるとレンズの厚みを隠せます
リムに厚みがあるとレンズの厚みを隠せます

網膜像の拡大率は目からレンズまでの位置・距離も大切

左右のレンズカーブ・中心厚を比較した上で、網膜像を拡大したい眼のレンズを「どの程度レンズカーブを深く・中心厚を厚くするか?」を決めていきます。

また眼からレンズまでの距離がどの程度離れるか?なども網膜像の拡大率に影響を与えてきます。(近視の場合は目に近づくと拡大率が大きくなる等)

しっかりとレンズを保持できることなども大切ですが、フィッティングがしっかりと調整できるフレームであることも大切になります。


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サイズレンズは、レンズ設計だけでなくフレーム選びも見え方・使用感に大きく影響します。しかし、サイズレンズに適したフレーム選びは一般の方には非常に難しく、選び方ひとつで効果が大きく変わってしまいます。


こういった理由で「持ち込みフレームは原則お断り」しております。ご理解の程をお願い申し上げます。



サイズレンズで大切なことは全ての見え方のバランスを整えること


最後に少しフレームとはお話がずれますが・・・

サイズレンズは、ただレンズを分厚くしているだけではありません。サイズレンズでの度数測定・作製で大切なことは「すべての見え方のバランスを整えること」です。


サイズレンズについては「網膜像を大きくすれば良い」というイメージを持たれがちですが、実際にはそれだけでは問題が解決しないケースが非常に多いのが現実です。


サイズレンズを作製する際には、下記の3つの要素を正確に確認し、総合的に整える必要があります。


■ サイズレンズで欠かせない3つのポイント


① 正確な屈折補正(遠視・近視・乱視)


② 両眼視機能の補正


③ 不等像の補正(網膜像の大きさを整える)


単に像を大きくするだけでなく①②と組み合わせてバランスを取ることが重要です。


特にサイズレンズが適用となる不等像(左右の網膜像の大きさが異なる状態)がある場合は、両眼のバランスが非常に崩れやすく僅かな屈折補正の未矯正や眼位ズレなどでも見え方が影響を受けやすい傾向にあります。


そのため、多くの方なら問題にならない程度のわずかな屈折ズレや両眼視の乱れでも強く影響を受けてしまい、見え方の不調につながりやすい傾向があります。

(※もちろん、不等像がない場合でも「屈折補正」と「両眼視の補正」を適切に行うことは、負担なく見るために非常に重要です。)



この3つが高いレベルで満たされていないといけない精度が求められてきます。通常のメガネ作製・度数測定に部分においても基礎的な知識・技術も高いレベルで要求されてきます。



メガネの尾沢は、「度数測定環境の整備」、「全国でも数台しかない特殊視力表を使用した「不等像」の計測」と実際のサイズレンズ・アニサレンズのテストレンズを使って実際の見え方の確認が可能になっている全国でも数少ない店舗です。実際の作製件数もありノウハウの蓄積もございます。)


また、地元・田原市や愛知県だけでなく福岡県・広島県・福井県・和歌山県・三重県・静岡県・岐阜県など全国各地・遠方からも様々な見え方のご相談などでご来店頂いている実績がございます。


夜間の見づらさだけでなく、眼の手術後の不等像による見え方の悩み、モノが2つに見える悩み、日常でのちょっとした見え方のお悩みまで、何処にいっても解決策が見つけられなかった様々な問題に取り組んでいるメガネ店です。


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メガネの尾沢 尾澤智宏です。

↑私が責任を持って、どんな些細な見え方のお悩みや、メガネのお悩みでもご対応いたしますので安心してご相談ください。



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お電話でのご相談は0531-22-0358にお電話ください


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「夜間の見え方を完全再現する特別測定」も行っております。

夜間の見づらさに困られていらっしゃる方で、完全暗室でより正確に測定をご希望の方は時間外営業時間の「19:00~21:00」の時間帯での特別測定も承ります。お日にちでご希望に添えないことなどありますので必ず事前の予約をお願い致します。

また時間外測定料金として眼鏡作製時でも¥3300-を別途頂きますのでご理解お願い申し上げます。


 

メガネの尾沢(尾沢視覚研究センター)

 

住所:愛知県田原市田原町新町48-2 

Tel : 0531 - 22 - 0358

 営業時間:9:00~ 19:00

定休日:火曜日/第4日曜日


サイズレンズ専用のフレームは作られていませんので、様々なメーカーからこれは

何例か作製例を重ねていく中でも

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