瞳孔距離の合っていない・度数の強すぎるメガネを使っていることで視機能を狂わせて斜視を起こしているケースです。
恒常性ではなく、間歇性(たまになる)でしたので改善の余地はありますが、視機能が大きく狂っている場合は整えるためにはある程度長いの期間を要することになりますので、今後経過を見ながら数ヶ月後には度数の変更を行なう可能性もあります。それをご了承いただいた上での作成となりました。
(訴え)
今使っているメガネは以前使っていたフレームが壊れたので、レンズだけそのまま使って枠替えをしてもらった。
以前から疲れる・ピントが合わないなどはあったが、フレームを変えて使いだしてから、更にピントや視線が上手く合わなくなった感じ酷くなった。モノが2つに見える時がある。眼に力を入れれば1つになるので我慢して一年使っていたが限界を感じている。
慢性的に腰痛・肩こり・眼の疲れに悩まされている。
現在のメガネ度数 s-6.00 c-1.00 Ax120
s-6.25 c-0.75 Ax55
今回の測定度数 s-5.25 c-1.25 Ax120
s-5.25 c-1.00 Ax60
眼位:Far 7.5 eso.P Near φ 上下斜位:1Rhyper.P *間歇性斜視
現在使用メガネ PD:59㎜
実際の測定した瞳孔距離 PD:66㎜
近視の度数が強いということも問題ですが、瞳孔間距離とメガネの光学中心がズレ過ぎてしまっていることも大問題です。
瞳孔間距離(左右の眼の幅)とメガネの光学中心が約7㎜ズレていることで無用なプリズム度数が強度に発生して視機能を狂わせて間歇性の斜視(ものが2つに見えるこ)という症状も出始めています。(合わないメガネが斜視を作り出しているような状況)
眼位が内斜位なのでPDが短いならベースアウトプリズムが発生するので良いのではないか?と思われるかもしれませんが、おそらくこれは合わない度数で作られた眼位であることが予想される(レンズはそのままでフレームを入れ替えた経歴が有り)鵜呑みにしてベースアウトプリズムを入れると問題を複雑化させる可能性があります。(近視の度数も強すぎると調節機能を刺激して、輻輳機能(寄り眼)が働き内斜位方向に振れていきます)
時間をかけて雲霧法をしたりしながら眼の緊張を解いていくと外斜位方向に眼位が戻っていくので本来の眼位ではないことが推測できます。また上下斜位もありますが、これも後々には変化する可能性が考えられます。
ただ今回に関しては、上下方向のみプリズムを少し付加させて頂きました。そのほうが度数・眼位・見た時の感覚そのものが安定する
とりあえずは、今回測定・セッティングしなおした度数で仮枠メガネで掛けてもらったら・・・
「凄く違います‼ 今使っているメガネはもう使いたくない・・・」
との事でした。
慢性的な肩こりや腰痛は、無理に見ようとしている弊害もあるのでその辺りも緩和される方向になると思います。
合っていないメガネを使っていることは、このようなに視機能を狂わせて思わぬ不調につながることがあります。
「見えている」ことと「楽に見えている」は違うのです。
また一度狂わされてしまった視機能を改善するには、徐々にリセットさせなければ本当の正しい度数は導き出せない場合も多くなります。1~2ヵ月後、半年後といった経過を見ながら再作成をするか?そのままで良いかを判断させて頂くことにさせて頂きました。
見え方のおかしいメガネを使っているとこういった思わぬ不調や痛い眼にあうことがありますのでお気を付け下さい。
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