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  • 執筆者の写真Tomohiro Ozawa

糖尿病による眼球運動神経障害による斜視・斜位による複視(2つに見える)に関して

更新日:2020年7月3日

当店では眼鏡度数の測定時に必ず現在のお体の調子や飲まれているお薬等についてお伺いをしています。これはお体の状態が眼の症状に関係をしているケースがあるケースが疑われる場合は、まずは適切な医療機関での受診・治療が必要になるからです。


特に急にモノが2つに見えるようになった・複視が起きたと言うケースでは眼病だけでなく、脳内の動脈瘤・脳腫瘍・脳梗塞・甲状腺眼症・糖尿病・高血圧・ウイルス感染など眼ではなく体の方に原因があるケースもありますので、まずは病院で受診をして頂くことが最優先になります。


その後、問題がない様であればメガネで対応出来るよう様であれば複視の改善にプリズムなどで対応をしていきます。


当店が関わらせて頂いた方の中でも、眼そのものが原因で複視を起こしているわけではなく、お体の状態によって眼が影響を受けていると言うケースに何件か関わらせて頂いたケースがあります。


今回は糖尿病が原因で複視が起きているケースについて少し触れていきたいと思います。


糖尿病には網膜症・腎症・神経障害といった三大合併症といわれる症状があり、特に神経障害の中の1つに眼筋麻痺というのがあります。


要は眼を動かす筋肉のコントロールが出来なくなる・障害を起こしてモノが2つに見えると言うケースです。(片眼にのみ起こるケースが多く、稀に両眼性で起こることがあります。)


当店でも見られた方で、糖尿病性による眼球運動障害による複視の方がいらっしゃいました。


ケースは様々ではありますが、ある方は外転神経の神経障害により片眼のみ開散運動が出来ずに内斜視になっており、日常生活で複視(2つに見える)状況に陥っていましたので、比較的に斜視角も大きくない方でしたのでプリズムメガネで眼球運動をコントロールし日常生活で支障がない様に作成をさせて頂きました。


実際に複視の消失・眼精疲労等も改善をしたので、ご本人もお喜びになられたのですが、原因が糖尿病による神経障害による眼球運動障害になりますので、血糖コントロールが第一の治療になりますし治療経過中で血糖値の安定がはかられると、数ヵ月で複視の症状などが変化したり、消失をしていくということがありますので、その場合はメガネを再作成をしていかなければいけない可能性が高くなりますので、ご本人の御理解も必要になってきます。


実際に血糖値の安定・改善で眼球運動の障害等がなくなり複視の症状も緩和・消失される方も多く、血糖値の値(ヘモグロビンA1cの値も含めて)を考慮しながら定期的な測定・再作成が必要になってきます。


またメガネ作成後も最初はある程度の短い期間(半年以下)で数度の再測定、安定してきたら中期・長期というスケジューリングを組むことも必要になってきます。


ですので、こういったケースでのメガネ作りに関しては、こうした事例に対して経験がある、知見があることが大切になります。


測定の際にも今までにどのような経過を辿られてきたのか?も大切になりますので、お話づらいことかもしれませんが、私たちに情報をご提示して頂けることでお力になれるケースなのか?または見え方の困り感の原因解明にもつながりますのでご協力の程をお願い致します。




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