夜間運転のまぶしさ・見づらさを劇的に改善するメガネ|原因と対策を徹底解説
- Tomohiro Ozawa
- 4 日前
- 読了時間: 8分
更新日:3 日前
米国式・ドイツ式両眼視機能検査を行い見え方を詳細に測定をする愛知県田原市のメガネの専門家がいるメガネ店「メガネの尾沢」です。
夜の車の運転で「対向車のライトがまぶしくて見づらい」「雨の日はさらに視界がにじむ」「夜の見づらさで恐怖を感じた経験がある」などはありませんか?
実はこの“まぶしさ”や“見づらさ”には、光の散乱やコントラストの低下、そして夜間特有の眼の生理的な反応が深く関係しています。特に、年齢を重ねると瞳孔の反応・水晶体の透明度・ピント調節力の低下が変化するため、若い頃よりもまぶしさを感じやすくなったり、見づらさを感じる傾向があります。
――こうしたお悩みを抱えてご来店される方が、最近とても増えています。
実際、先日ご相談いただいたお客様(50代・男性)も、「日中は問題なく運転できるのに、夜になると視界が白くかすんで見づらい」とお話しされていました。
検査を行ったところ、明るい場所では問題がなかったものの、瞳孔が開いた状態(暗所)でピントが浅くなっていたことや、眼内に入ってくる強い光の拡散などの原因と分かりました。このようなケースでは、一般的な視力測定だけでは見落とされてしまうことが多いのです。
今回は、夜間運転時に見づらくなる原因を詳細に説明しメガネによる対策法を書いていきたいと思います。
なぜ夜になると見えづらくなったり眩しく感じるのか?
夜間時にどうして見づらくなってしまうのか?の原因が分からなければ解決法は分かりませんので、先ず、「夜間時に何故みえづらくなるか?」の説明をしていきたいと思います。
原因1:明るい時に比べて夜間時は「コントラスト」が低下する
明るい暗いでコントラストや輪郭のはっきりする見え方に違いが生じます。また、人の目は、明るい場所では「錐体細胞」、暗い場所では「桿体細胞」という別の細胞を使って見ています。夜間は桿体細胞が中心に働くため、明るさの変化には強いものの、色や細かい輪郭の識別が苦手になります。そのため、昼間に比べて全体的にコントラストが低下し白と黒の差や輪郭などがはっきり見えにくくなります。また角膜・水晶体や硝子体などの眼の透光体の状態によっても個々で「コントラスト感度(識別能力)」が変わってきます。
原因2:暗い時に眼が眩しいと感じる強い光源
暗くなると光を多く取り込もうとして人間の瞳孔は散瞳して大きくなります。暗い中で散瞳している状況に強い光源が眼に入ってくることで眩しさを感じることも原因の1つです。
また人の眼は暗くなると「青色光」を特に敏感に明るいと感じる性質(比視感度)があります。特に最近では、LEDヘッドライトの強い白色光が主流となり「青色光」を強く含んでいるモノが多くなっていることも以前よりも眩しいと感じる要因になっています。
また、年齢を重ねると水晶体の透明度の低下や瞳孔の散瞳・縮瞳の反応が起こるため、若い頃よりも、よりもこの青色光のライトの眩しさを強く感じる傾向もあります。

原因3:暗くなることで瞳孔が散瞳してピントの合っている範囲が狭くなる・度数変化を起こす
人間の目は暗くなると瞳孔が散瞳をして大きくなることで、「被写界深度」と呼ばれるピントの深さ(焦点の合う範囲)が浅くなっていることが見づらさの原因でもあります。
ピントの合っている範囲が狭くなると、シビアな眼の動き(眼球運動とピント調節の連動性)を要求されるため眼が上手く対応できなくなってくることがあります。
また、散瞳することによって度数も変化する方がいらっしゃいます。散瞳時の度数変化がどの程度起こるのか?によっても見づらさが変化します。


夜間の見え方を改善するためのメガネによる対策法
夜間に見づらくなってしまう原因を踏まえて、夜間の見づらさの改善のために、どのような対応をしていく必要があるのか?の具体策を書いていきたいと思います。
1:正しいメガネ屈折度数に矯正する
先ずは運転に適した正しい度数のメガネに設定することが大切です。当たり前のように思われるかもしれませんが、案外、矯正されていないケースもあり、特に「乱視度数」に関しては違和感の原因になるということで無闇に弱められているケースも多く見受けられます。
乱視の未矯正で、仮に視力検査で視力1.0など出ていても、未矯正状態だと暗くなったりすると急激に視力が低下する傾向にありますので矯正できる場合はしっかりと矯正しましょう。
瞳孔散大している時に一部の方で度数が変化する方がいらっしゃいます。その場合は、夜間運転時を考慮した度数も必要になる場合があります。
また、両眼視機能の問題で左右の視線をしっかりと揃えて使えていないなど(固視ズレなど)が起きている場合も夜間の見づらさや眩しさに影響を受けやすくなりますのでコチラもしっかりと測定をして対応する必要があります。
2:夜間時の眩しさを軽減する・コントラストを高める特殊カラー・特殊コーティングを使用する
人間の目は夕方・夜間時に「青色光」に対して特に敏感になる傾向があります。しっかりとメガネ度数で矯正されているにも関わらず、眩しさを感じて見づらい場合は、夜間時の眩しさの原因になりやすい「青色光」などをしっかりと軽減する特殊カラーレンズや特殊コーティングで対応する必要があります。眩しさの原因には個人差がありますので、実際のサンプルレンズ等で見比べを行い眩しさの軽減効果を得られ見やすくなるようであれば非常に有効になります。
また、これらのカラーやコーティングは同時にコントラストを高める効果もあります。

3:ピントの深さ(焦点の合う範囲)が浅くなりすぎない特殊レンズを使用する
暗くなると瞳が大きく開く(散瞳する)ため、「被写界深度」と呼ばれるピントの合う範囲が浅くなり、見づらさの原因となります。
最近では、この被写界深度を改善し、ピントの深さが浅くなりすぎないように設計された特殊レンズがあります。これらのレンズを使用することで、夜間の見づらさを軽減することが可能です。さらに、夜間のまぶしさを抑えたり、コントラストを高めたりする専用カラーを組み合わせることもできますので「夜間の眩しさ対策+被写界深度の改善」とダブルの機能で改善が可能です。
実際にテストレンズを使用して見え方を比較し、効果を実感できるようであれば、夜間運転時に非常に有効に働いてくれます。

これらのレンズを実際に使用する際には、メガネの尾沢では 「OPD-SCANⅢ」 という機器を用いて、お一人おひとりの見え方を詳細に分析します。
「どこに見づらさの原因があるのか?」を特定したうえで、その結果に基づき最適なレンズやカラーを選定・ご提案いたします。

その測定結果を踏まえて、実際に夜間運転で困っている方の見え方をシミュレーションしながら、お一人おひとりの視環境に合わせた夜間専用メガネをご提案しています。
夜のドライブを、もっと安心で快適に。眩しさ・見づらさが気になる方は、テストレンズもご用意しておりますので、ぜひ一度「夜間運転用レンズ体験」をお試しください。
メガネの尾沢では、ドイツ式・米国式両眼視機検査・超高性能オートレフラクトメーター・全国でも数台しかない特別な視力表・度数測定室の環境整備と徹底的にこだわってメガネ度数を測定していきます。
また、地元・田原市や愛知県だけでなく福岡県・広島県・福井県・和歌山県・三重県・静岡県・岐阜県など全国各地・遠方からも様々な見え方のご相談などでご来店頂いている実績がございます。
夜間の見づらさだけでなく、眼の手術後の不等像による見え方の悩み、モノが2つに見える悩み、日常でのちょっとした見え方のお悩みまで、何処にいっても解決策が見つけられなかった様々な問題に取り組んでいるメガネ店です。

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夜間の見づらさに困られていらっしゃる方で、完全暗室でより正確に測定をご希望の方は時間外営業時間の「19:00~21:00」の時間帯での特別測定も承ります。お日にちでご希望に添えないことなどありますので必ず事前の予約をお願い致します。
また時間外測定料金として眼鏡作製時でも¥3300-を別途頂きますのでご理解お願い申し上げます。
メガネの尾沢(尾沢視覚研究センター)
住所:愛知県田原市田原町新町48-2
Tel : 0531 - 22 - 0358
営業時間:9:00~ 19:00
定休日:火曜日/第4日曜日
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