ハードコンタクトレンズをお使いの方でメガネ度数測定をご希望の方へのお願い
- Tomohiro Ozawa
- 1 時間前
- 読了時間: 6分
現在ハードコンタクトレンズをご使用されていて、今後、コンタクトレンズの使用をやめてメガネ生活への切り替えをご検討中の方へお願いがございます。
メガネの度数を正確に測定するために、可能であればハードコンタクトレンズの装用を中止してから「1ヶ月程度」経過した後にご来店いただくことをおすすめしております。
これは、ハードコンタクトレンズの影響で角膜の形が一時的に変化しており、装用を中止した直後では正確な度数測定が難しい場合があるためです。
「何故測定が難しいのか?」の詳細については下記をお読み頂けると幸いです。
ハードコンタクトレンズ着脱後に度数測定に影響する原因
①黒目(角膜)の形状変化が起こりやすい
黒目(角膜)はコラーゲンで出来ているので、表面は硬そうにみえて柔らかく、目の内側の圧力で形を保っています。硬いハードコンタクトレンズを装着していることで、黒目(角膜)は少なからず圧迫されていることで、眼本来の形から変化が起きてしまっています。コンタクトレンズの装用をやめると黒目への圧迫が無くなることで、本来の眼の形に戻っていいきます。黒目の形が変わってしまうとメガネ度数も大きく変化してしまいます。
この元の形に戻っていく期間は個人差があり、数日で戻る場合もあれば1ヶ月以上かかる場合もあります。(黒目表面のターンオーバーの期間はおよそ5~7日と言われていますが、黒目表面の状態によっては元に戻るのに1ヶ月以上かかる場合もあります。)
②偽斜位の発生による視機能の不調の影響
ハードコンタクトレンズは、黒目に直接張り付いているのではなく、黒目の表面にある涙の層に張り付いて浮いている状態になっています。「瞬き」などをするとレンズ自体が微妙に目の表面で動くことで無用なプリズム作用がおきて、本来の斜位とは異なる「偽斜位(私が作った造語)」が発生することで見る機能に余計に負担が掛け視機能に不調をきたしている場合があります。軽微の不調であればそれほど問題になりませんが、調節機能などに大きな不調があると測定自体が非常に難しくなるケースがあります。偽斜位の影響で負荷がかかって視機能に不調がある場合では装用を中止することで負荷軽減される場合があり、視る機能が改善していく場合があります。ある程度回復した状態での測定であれば測定値の信頼度が高くなります。逆に視機能の不調が大きく残っている場合は調節機能の不安定さ等の影響で測定値の信頼度が下がるケースがあります。
③長期使用による高次収差の発生の影響
長期間ハードコンタクトレンズを使用していると、黒目に「高次収差」などの発生が起きている場合があります。これも黒目の状態が回復していく段階で減少していったりしていきますので度数変化に影響する場合があります。
*高次収差とは?:近視・遠視・乱視以外の屈折異常のことで「不正乱視」とも呼ばれます。不正乱視は角膜の表面などが不規則に歪むことで、眼の中でキレイにピントが合いにくくなりぼやけた状態になる事を指します。高次収差が強く発生していると基本的には眼鏡やコンタクトレンズでの補正が上手く出来なくなりますので医療機関での治療などが必要になります。
上記な要因からも、なるべく装用を中止したらお日にちを空けてから、ご来店いただくことをおすすめしております。

とは言っても「さすがに1ヶ月も待つのは難しいよ…」という場合も多いと思います。その場合では、最低でもハードコンタクトレンズ着脱後1日以上を空けてご来店をお願いいたします。(着脱後すぐよりもかなり状態は違います。)
またハードコンタクトレンズ使用されていた方には、度数変化の可能性が高いのでメガネ作製後1~3ヶ月の間で再測定をさせて頂く方針を取っております。
もし再測定時に度数の変化がある場合は保証期間としてレンズの度数交換をさせて頂きます。
長期でハードコンタクトレンズ装用をされてきた方がメガネ生活にシフトする際には、どうしても装用中止後に度数変化が起きやすくなります。
こういった事を知らないと無駄に何度も足を運んでいただく形になってしまうことも多いですので、装用後に少しでも期間を開けて、角膜の形状が安定した状態でご来店頂くことがそういったことも少なくなります。
「なんか面倒くさいな~」と思われるかもしれませんが、より正しい度数のメガネをご使用いただきたいという想いでおつたえしておりますので、何卒御理解の程をよろしくお願い致します。
逆にハードコンタクトレンズをメインで使用して、夜やお休みの時のみに眼鏡を使うということであれば、こういった目の変化はあまり気にしなくても良いかと思います。
よろしくお願い致します。
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当店では、最新の測定解析装置を使い、通常の測定では分からない見づらさの原因なども探り、尚且つ、ドイツ式・米国式と両方の「両眼視機能検査」で見る機能を詳細に測定をしていきます。何処に行っても原因が分からない見え方でお困りの方は是非ご相談いただければと思います。またより正確なメガネをお作りしたいとご希望の方もご相談ください。
このような情報が、少しでも皆様のお力添えになれば幸いです。
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