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「両眼視機能検査」や「正しいメガネ度数測定」するには「実際に5mの距離に視力表を置くこと」が重要です。

更新日:4月5日

「両眼視機能検査」や「メガネ度数を測定する」上では「メガネ度数・両眼視機能を測定するための正しい環境・正しい測定機器の使用」というのが実は重要になります。


これを聞いて「そもそもメガネ度数を測定するための環境なんて決まってるの?」と思われるかと思いますが・・・実は決まっています。


特に視力表の置く位置は、測定位置から5mはなれた距離に置くという基準が決まっています。


メガネの尾沢では、全国でも少なくなってきている「実際に5m距離の離れた位置に視力表を設置」している眼鏡店です。正しい度数測定を行うために測定環境基準に厳密に準拠した形を取っています。


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メガネの尾沢で使用している実際の5m視力表

なぜ視力表を置く位置が5mであるのか?なぜ実際の距離が大切なのか?

①何故、視力表を置く位置が5mなのか?ですが


人は物を見るときに眼の中で調節をしてピントを合わせますが、正確な検眼を行うためには「いかにピント調節が入らないようにするか?」が重要となります。


ピント調節機能が働いている状態で測定をすると正しい度数測定が出来ず、近視の方の場合は「近視の過矯正」と強すぎる度数、遠視の方は「遠視の低矯正」のメガネやコンタクトレンズで作製されるリスクが高まり、これ等の状態で作られたメガネやコンタクトレンズを使用すると、日常的に「ピント調節機能」に負荷がかかって眼への大きな負担になり「眼の疲れ」や「見る機能の不調・乱れ」につながるリスクがあります。


本来最も眼のピント調節機能を受けないためには無限遠方(∞メートル)を見せることが必要でありますが、現実的にそれは不可能なのでメガネレンズ度数の最小単位0.25Dの焦点距離、つまり4メートルを超えていれば度数への影響は少ないとされ「5m」という距離が基準として決められています。



②実際の5mの距離が重要な理由


主流になりつつある省スペース視力表
主流になりつつある省スペース視力表

昨今、主流になりつつある上記の様な60~90cmの距離に置く省スペース視力表どうなのか?ですが、コチラは一応「画面内で短い距離でも5メートル換算で測定できるよう」に工夫されて作られています。


「絶対ダメ」とまでは言いませんが、実際には近い距離に置いてありますので、元々、無意識的に働いてしまう眼のピント調節機能ですので疑似的に作られた空間ではピント調節機能の働いてしまう可能性が非常に高くなり、測定度数の信頼度は低くなります。


これは実際に私自身が、どちらの視力表も使ってきて比べている経験からも近距離に置かれる省スペース視力表は「測定数値に誤差が大きく生じやすい・信頼度が低い」とを強く感じます。


省スペース視力表を使う場合は、かなり気を付けて雲霧法などを駆使してピント調節機能を緩める作業を行わないと容易に「近視の過矯正」「遠視の低矯正」に陥ってしまうリスクが高くなります。


また、両眼視機能検査でも「実際の5mの測定距離」「視力表の種類」は重要になってきます。


特に厳しい測定環境を求められるドイツ式両眼視機能検査「ポラテスト法」を行う際には5mの距離は必須です。5mの実距離が取れていない状況で両眼視測定をすると如実に誤差が生まれてきますので注意が必用です。(*ドイツ式両眼視機能検査を詠っているのに実際の5mの測定距離が取られていないケースは基準から外れていますので注意です。)


「画面上で5mの距離が取られているから大丈夫です・・・」と言われることもあるかもしれせんが、遠方視時での両眼視測定の誤差が大きく出やすい傾向にあり、この状態で両眼視を補正するメガネを作ると余計に負担の掛かるケースにつながることがあります。


屈折矯正・両眼視機能の測定の面でも当店のように実際の距離で5メートルに置くことがを使うことが理想的と言えます。


昨今では測定環境というのは無視されがちですが、実際に詳細な測定をしていくほどに測定環境は影響を与えやすい重要なファクターになります。



当店は「見る」ことは体の一部であり、皆さんが日々を健康で明るく過ごされる上でも不可欠なものだと考えています。


皆さんの健康や日々の暮らしに関わることだからこそ、皆様の生活を損なうことのないように、プロとしての責任をしっかり果たし、またお悩み等があれば少しでも多く解消・解決し、お手伝いすることが私たちの仕事だと思っています。


見ることで困られずに、皆さんが日々変わらず「健康で明るく暮らして頂ける」ことが大きな「目的」であり、そのお手伝いができれば、それが私たちにとっても何よりの喜びでもあります。


そのために、日々、試行錯誤を繰り返してもいます。


メガネの尾沢では一人一人に最適な度数測定を行いメガネをお届けしたいので、測定環境も十分に配慮をさせて頂いております。


また視力表の距離以外にも測定に関してのこだわりが他にもありますので、それはまた後日書いていきたいと思います。



〜ご来店予約について〜

【電話予約】 営業日の 10:00〜18:00 の時間でお受けしております。 検眼中などは電話に出られないこともございますのでご了承下さいませ。 ご来店希望日の当日または前日にご連絡いただく場合は必ず【電話予約】でお願いいたします。

メガネの尾沢Tel : 0531 - 22 - 0358


「夜間の見え方を完全再現する特別測定」をご希望の方へ

夜間の見づらさに困られていらっしゃる方で、完全暗室でより正確に測定をご希望の方は時間外営業時間の「19:00~21:00」の時間帯での特別測定も承ります。お日にちでご希望に添えないことなどありますので必ず事前の予約をお願い致します。

また時間外測定料金として眼鏡作製時でも¥3300-を別途頂きますのでご理解お願い申し上げます。

 

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メガネの尾沢(尾沢視覚研究センター)

 

住所:愛知県田原市田原町新町48-2 

Tel : 0531 - 22 - 0358

 営業時間:9:00~ 19:00

定休日:火曜日/第4日曜日




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