眼位のズレ「斜位」と呼ばれるものが皆さん必ずは存在しています。
人は見ている時は、必ず無意識に両眼は視線を揃える動きをしています。
人間の眼の位置には遊びのようなモノがあり、片目を隠したりするとその遊びが現れます。言ってしまうと潜在的な眼が楽な位置と言えます。
その遊びが、外向き(耳側)にズレルのを「外斜位」、内側に(鼻側)にズレルのを「内斜位」と言います。
また上下にズレル方もおり、これを「上下斜位」と言い、右眼が上側にズレル方を「右上斜位」左眼が上側にズレル方を「左上斜位」と言います。
「外斜位と上下斜位」「内斜位と上下斜位」という組み合わせもあります。
この視線のズレは、日常生活の眼の使い方で変化もしていきます。
眼を非常に酷使するような使い方をしていくと視線のズレに偏りがおきたりと見る機能を崩すということも起きます。
両眼視機能検査は「眼位を測定し、視線のズレを整える」というように安易に考えている方もいますが、そうではありません。
眼位の測定は、非常に難しく意外とちょっとした事で測定値が変わってしまいます。
近視や遠視・乱視の状況を少し変化させたり、また声の掛け方やちょっとしたお体の緊張具合を誘導したりするだけでも測定値が変わります。
測定して出た値をそのまま信じて安易に眼位を整えるように設定を組み込んでしまうとかえって逆効果を生み出すこともあります。
大切なことは「何故その測定値が出てきたのか?」「日常の眼の使い方で潜在的に隠れてしまっていることはないか?」というのを深く考察をする慎重さも必要になります。
安易に出てきた測定値は「必ずしも正しい」とは言えないのです。
その見極めには日々の経験と考察が必要だと思っています。
メガネの尾沢(尾沢視覚研究センター)
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