黄斑前膜(上膜)や網膜剥離術後に起きてしまう「左右の眼でのモノの大きさが違って見えてしまう(不等像視)」に対応するサイズレンズ・アニサレンズメガネというモノがございます。
先日も福井県からお越し頂きましたお客様にご提案を致しました。遠路足をお運び頂き誠にありがとうございます。
また、その際に「サイズレンズの事を知らずに私のように左右の見え方の大きさの違いで苦しんでいる方は、全国にたくさんいると思うので、是非他の方々も助けてあげて欲しい」と応援のお言葉を頂きました。
もっと周知することで少しでも「黄斑前膜術後・黄斑上膜術後・網膜剥離術後の見え方(不等像視)で悩まれていらっしゃる方」のお力になれるように今後も定期的に発信していきます。
「もうくどいよ!」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが・・・
「不等像視」の見え方で悩まれていらっしゃる方の多くが、執刀眼科医様や医療従事者の方に聞いても「網膜像を大きくするようなメガネは無いので慣れるしかありません」というようにお伝えされていらっしゃる方が非常に多い現実があります。(医療現場のおいても、ごく僅かな方しかまだ知らないという状況です。)
でも実際には「網膜像を大きく出来るサイズレンズ(アニサレンズ)」というモノはあります。少しでもこの様な見え方で悩まれている方へ知って頂き、お力になりたいので御理解をお願い致します。
黄斑前膜術後メガネ・黄斑上膜術後メガネ「サイズレンズ」とは?
「不等像視」は左右の眼での大きさの違いが5%を超えると両眼で見ることが困難になって見え方の不調につながってきます。
サイズレンズ・アニサレンズとは、「小さく見えてしまっている眼の網膜像を大きくする」ことで左右のモノの大きさの違いを緩和するレンズです。
但し、網膜像を拡大させるために、下記のように「レンズのカーブを深く、中心の厚みも厚く」する必要がありますので外観上のデメリットなどもあります。
*約5~6%の不等像視に対して約3%拡大させるために作った例
*約10%程度の不等像があってので約6%拡大させるために作った例
サイズレンズをお作りする上での「不等像視」の測定方法
サイズレンズ・アニサレンズをお作り際に大切なことは、実際に「左右の網膜像がどの程度大きさに違いが生じているのか?」が大切になります。
当店では5mの距離視力表で「コの字テスト」チャート等を使いながら測定を致します。
先に述べましたように、およそ5%以上の左右差が生じていると左右の眼の情報を脳内で一致させるのに問題が出てくると言われています。どの程度の差があるか?の詳細を測ることでどの程度の拡大する必要であるのか?が分かります。
*当店の視力表は他社の視力表と違い「コの字の大きさ」を1%単位で変えることの出来る機能が付いているので「不等像〇%」というように具体的な数値を測定出来るのも強みです。具体的数値が分かって初めて「どの程度の拡大率が必要か?」という具体的数値も分かり測定時の手がかりにもなります。
*約7%の不等像が起きている状態
また測定に関しても、その他でいくつかの注意点があります。
①:基本の屈折矯正もしっかりと測定をする。
②:「不等像」の検査は必ず実距離をとって測定することが大切。遠方視と近方視で不等像の測定値は誤差が生じやすく、ボックス型の疑似5m視力表などでの測定では誤差が大きくなるので可能ならば使わない方が好ましいです。
③:「両眼視機能の問題」も同時に抱えているケースが殆どなので両眼視に対する知識・測定方法が出来る・経験が大切。
実際にサイズレンズ・アニサレンズを必要としている方の多くは、「不等像」の問題だけではなく、両眼視の問題(斜位など)、屈折補正の必要性、などの問題が複合しています。
どれか一つでも疎かにしてしまうと、仮に「不等像を解消」しても別の見え方の問題が足を引っ張ってしまう可能性があります。必ず「見る機能」を総合的に把握して判断する必要があります。*不等像の検査だけでなく複数の検査をおこなうのはこのためです。
サイズレンズ・アニサレンズを作製する上で事前に知って頂きたいこと
サイズレンズは通常のメガネレンズと形状が特殊となりますので、皆様にもいくつか事前に知っておいて頂かないといけないことがございます。
①サイズレンズは片方のレンズのみ厚くなりますので外観的にバランスが悪く見えます。
②サイズレンズは網膜像を「大きく」することは出来ますが、小さくすることは出来ません。
③網膜のシワから生じる「像の歪み」や「傾き」のようなものは解決することが難しいです。
④レンズが厚くなりますので作製は「プラスチック製レンズのみ」となります。
⑤レンズが特殊な形状(深いカーブ・厚み)になりますので、作製できるメガネフレームが限られてきます。お顔の大きさ・左右の眼の幅などとフレームの形状(丸型系が好ましい)・フレームサイズ・レンズを保持できるフレーム強度・フィッティング性能など制約がありますのでお持ち込みのフレームでの作製は原則お断りしております。
⑥術後3ヶ月が経過をしていることと、事前に眼科医様のメガネ作製許可等のご了承を得ておいてください*術後の状態が安定をしてくるのに約3ヶ月以上かかります。
その他の詳細につきましては当店HPのコチラをご覧ください。
黄斑前膜(上膜)・網膜剥離術後の「不等像」の見え方でお悩みでいらっしゃる方が少しでもお悩みを解消できるお手伝いが出来ればと願っています。
それは不等像視で悩まれて当店にいらっしゃるお客様のどなたも「見え方の不調による苦痛」や「見え方の不調を訴えても対応をしてもらえないこと・理解してもらえないこと」への大きな不安や不満を抱えておいでになられます。
あるお客様は何度も不調を訴えることで最後は「クレーマー」のような扱いを受けてしまいとても傷つき、最後には「自分が悪いのではないか?自分がおかしいのかな?」と思い詰めてしまっていた方もおられました。ご来店された時にも私に対して「こんな眼ですみません、お手数かけてすみません、ご迷惑かけてすみません」と何度も謝れました・・・
私は「〇〇さんは悪くないですので、そんなに謝らなくても大丈夫です。逆に私たちが謝らなければならないことです。」とお伝えしたこともあります。その方はサイズレンズで見え方が緩和することが出来て「涙を流されて喜んでくれた」ということもありました。
正直、様々な問題もあるので、あまり今まで具体的なことは発信してきませんでしたが・・・でも不等像の問題を抱えて悩まれ、人生の活気を失ってしまっている、そんな方々もたくさん見てきました・・・。
今回、お越しになられたK様から力強い応援のメッセージを頂けましたので、これからもしっかりと発信をしていきたいと思います。
正直にお伝えすれば、全てに対応が出来るわけではありませんが、少しでもお力になれるように私の出来る範囲で可能な限り尽力致します。
もし上記の様なお悩みで苦しまれている・悩まれている方がいらっしゃいましたら遠慮なく私にお伝えください。
*この様な見え方で困られている多くの方に少しでも情報を届けたいと思っております。今回の記事の内容に少しでもご理解いただけましたらシェアを頂けますと幸いでございます。ご協力をよろしくお願い致します。
当店では、最新の測定解析装置を使い、通常の測定では分からない見づらさの原因なども探り、尚且つ、ドイツ式・米国式と両方の「両眼視機能検査」で見る機能を詳細に測定をしていきます。何処に行っても原因が分からない見え方でお困りの方は是非ご相談いただければと思います。またより正確なメガネをお作りしたいとご希望の方もご相談ください。
このような情報が、少しでも皆様のお力添えになれば幸いです。
〜ご来店予約について〜
【電話予約】 営業日の 10:00〜18:00 の時間でお受けしております。 検眼中などは電話に出られないこともございますのでご了承下さいませ。 ご来店希望日の当日または前日にご連絡いただく場合は必ず【電話予約】でお願いいたします。
メガネの尾沢Tel : 0531 - 22 - 0358
「夜間の見え方を完全再現する特別測定」をご希望の方へ
夜間の見づらさに困られていらっしゃる方で、完全暗室でより正確に測定をご希望の方は時間外営業時間の「19:00~21:00」の時間帯での特別測定も承ります。お日にちでご希望に添えないことなどありますので必ず事前の予約をお願い致します。
また時間外測定料金として眼鏡作製時でも¥3300-を別途頂きますのでご理解お願い申し上げます。
【メール予約】 メールでのご予約は当ホームページ内にある「お問い合わせ」フォームからお受けしております。必要事項を入力していただいて送信してください。 送っていただいたメールの確認ができましたら返信させていただきます。 眼鏡ご購入のご相談の際に視力検査をご希望される場合は明記していただけると幸いです。
メガネの尾沢(尾沢視覚研究センター)
住所:愛知県田原市田原町新町48-2
Tel : 0531 - 22 - 0358
営業時間:9:00~ 19:00
定休日:火曜日/第4日曜
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