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網膜剥離・黄斑前膜「手術後の“モノの大きさが違って見える”悩みにサイズレンズで不等像を軽減」

更新日:10月18日

米国式・ドイツ式両眼視機能検査を行い詳細に測定をして見え方に徹底的にこだわる愛知県田原市のメガネ専門家がいるメガネ店「メガネの尾沢」です。


今回も、網膜剥離術後メガネ「サイズレンズ・アニサレンズ」のリピート注文をいただきましたので実作製例を踏まえて再度ご紹介をさせて頂ければと思います。


サイズレンズ・アニサイクルレンズとは?

黄斑上膜・前膜症や網膜剥離術後に左右のモノの大きさが変わって見えてしまうことを「不等像」と言います。(大視症・小視症などとも言います)


人間の眼は両眼の情報が近似していないと脳内で眼の情報を一つにすることが出来ず、特に左右の見え方の大きさに5%以上の差が生じていると両眼で見ることに支障・困難をきたしてきます。


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両眼視に支障が起きると様々な見え方の不調や体調の不調が現れてきます。

モノがダブって見えるや、眼がとても疲れる、首や肩こりが酷くなるなど・・・の症状で悩まされたりします。


そんな不等像に対して、左右の見え方の大きさを近づけて緩和する特別なレンズがあります。


それを「サイズレンズ・アニサレンズ」と言います。


左右の大きさの差を緩和するメガネは無いと言われた皆様へ

網膜剥離や黄斑前膜術後などで左右の眼に写っている大きさに違いが生じている「不等像視」の見え方で悩まされていらっしゃる方の多くが、執刀眼科医様や医療従事者の方に聞いても「網膜像を大きくするようなメガネは無いので慣れるしかありません」というようにお伝えされていらっしゃる方が非常に多い現実があります。


実際には「サイズレンズ・アニサレンズ」という左右の大きさの差を縮める特殊なレンズがあるのですが、未だに医療現場のおいてもごく僅かな方しか知らないという状況です。また眼鏡店においても同様にごく僅かなお店でしか知らない・作れないという状況です。


当店では、特殊視力表を使用した「不等像」の計測とサイズレンズ・アニサレンズのテストレンズを使って実際の見え方の確認が可能になっている全国でも数少ない店舗です。実際の作製件数もありノウハウの蓄積もございます。)


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*サイズレンズ用テストレンズ:テストフレームに装着することで実際の見え方を確認できます。



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実際のサイズレンズ・アニサレンズとはどんなレンズなのか?

「不等像」で左右差が生じてしまっているので、小さく見えてしまっている眼のレンズを特殊な計算式でカーブを深く・レンズの中心厚を厚くして作ることで網膜像を拡大する効果のあるレンズです。左右の大きさの差を縮めることで左右の大きさの差を5%以内に抑えて見え方の不調を緩和させます。(左右で厚みが違いますので外観的には少しアンバランスな見た目にはなりますのでご理解を下さい。)


以下、今回お作りしたサイズレンズを使用した実際の作製例です。


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正面からの画像:右眼の網膜像を拡大するように作製しています。




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上からの画像:右眼のレンズのみが厚くなっています。

*なるべく目立たないように工夫してお作りさせて頂きます。



(今回の作製例メガネで行っていることに)


①:右眼の網膜像を約2%拡大するためにレンズカーブを深く・中心厚を厚くしています(右眼:レンズカーブ7 中心厚約6㎜ 縁厚約9㎜)反対の左眼のレンズは出来るだけ薄くしてあります。


②:「上下斜位」が生じていたのでプリズムレンズで眼位補正をしています。


③:中近レンズを使用しています。


外観上アンバランスになりますので御理解をお願いいたします。また特殊なレンズ形状になりますので使用できるメガネフレームに限りがあります。原則持ち込みフレームでの作製はお断りさせて頂いております。




不等像を測定するために注意すること

サイズレンズ・アニサレンズを作製する上で「不等像:左右差がどの程度あるのか?」を測定する必要があるのですが、その「不等像」を測定する上で大切なことがいくつかあります。


その1つが「距離」になります。


「不等像」の特性として遠方視をした際に顕著に現れることから「なるべく離れた距離をとって測定する必要」があり、近い距離で測定を行うと不等像の測定値に誤差が大きく生じてしまいます。(*室内・近くの距離だと不等像が緩和されても、屋外で遠方を見ると不等像が解消されないなどが起きたりします)


当店では実測で5mの距離に視力表を置いて測定を行い、また国内で唯一不等像視を正確に測定出来る「zeiss visuscreen視力表」を使います。その計測結果を踏まえつつ、更に10m~20m先の見え方も確認してもらい何段階かのステップを経て整合性を取っていきます。


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*偏光版を用いた不等像を測定するための特殊視力表です。実際に5mの距離を置いて測定します。偏光レンズを通して上記「コの字テスト視標」を見てもらうことで左右の大きさに違いが無いか?を確認します。Zeiss visuscreenは国内唯一「1%単位」で不等像の大きさの違いが測定が可能な視力表です。


また、もう一つ大切なことがあり両眼視機能の測定も必須になります。

「不等像視」で悩まされている方の多くは、「不等像の問題」だけでなく「両眼視機能の問題」も重なっている場合が多くあるからです。


サイズレンズで「不等像」を緩和しても、逆に「両眼視機能の問題」を見落としてしまうと見え方の不調を解決できない場合が多くあります。(同時にプリズム加工を有することがとても多いです)


(不等像を測定するために注意すること)


・測定環境(実距離と視力表)が整っていること

・実際の見え方を確認出来るテストレンズがあること

・両眼視機能を高度に測定出来ること


上記3つが揃っていることがサイズレンズを作製する上ではとても大切になります。


その他のサイズレンズに関する詳細は当店HPよりご確認ください。コチラ



先ほども述べましたが、網膜剥離術後・黄斑前膜術後などで「不等像視」の見え方で悩まされていらっしゃる方の多くが、執刀眼科医様や医療従事者の方に聞いても「網膜像を大きくするようなメガネは無いので慣れるしかありません」というようにお伝えされていらっしゃるケースが多くあり、まだまだ周知されていない現実があります。


実際に、不等像視で悩まれて当店にいらっしゃるお客様の多くが「見え方の不調による苦痛」や「見え方の不調を訴えても対応をしてもらえないこと・理解してもらえないこと」への大きな不安や不満を抱えておいでになられています。「不等像」の見え方でお悩みでいらっしゃる方が少しでも不安やお悩みを解消できるお手伝い・お力添えが出来ればと私たちは願っており情報を発信しております。


この様な見え方で困られている多くの方に少しでも情報を届けたいと思っております。今回の記事の内容に少しでもご理解いただけましたらシェア等を頂けますと幸いでございます。ご協力をよろしくお願い致します。


メガネの尾沢では、ドイツ式・米国式両眼視機検査・超高性能オートレフラクトメーター・全国でも数台しかない特別な視力表・度数測定室の環境整備と徹底的にこだわってメガネ度数を測定していきます。


また、地元・田原市や愛知県だけでなく福岡県・広島県・福井県・和歌山県・三重県・静岡県・岐阜県など全国各地・遠方からも様々な見え方のご相談などでご来店頂いている実績がございます。


夜間の見づらさだけでなく、眼の手術後の不等像による見え方の悩み、モノが2つに見える悩み、日常でのちょっとした見え方のお悩みまで、何処にいっても解決策が見つけられなかった様々な問題に取り組んでいるメガネ店です。


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メガネの尾沢 尾澤智宏です。現在はもう少しふっくらしていますのでお会いの際に驚かないでくださいね。

↑私が責任を持って、どんな些細な見え方のお悩みや、メガネのお悩みでもご対応いたしますので安心してご相談ください。



メール等でのご予約・ご相談はご予約・お問い合わせをクリックしてください。


お電話でのご相談は0531-22-0358にお電話ください


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「夜間の見え方を完全再現する特別測定」も行っております。

夜間の見づらさに困られていらっしゃる方で、完全暗室でより正確に測定をご希望の方は時間外営業時間の「19:00~21:00」の時間帯での特別測定も承ります。お日にちでご希望に添えないことなどありますので必ず事前の予約をお願い致します。

また時間外測定料金として眼鏡作製時でも¥3300-を別途頂きますのでご理解お願い申し上げます。


 

メガネの尾沢(尾沢視覚研究センター)

 

住所:愛知県田原市田原町新町48-2 

Tel : 0531 - 22 - 0358

 営業時間:9:00~ 19:00

定休日:火曜日/第4日曜日

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