偏頭痛・光過敏に効くレンズはどっち?FL-41と特殊カラーブラウンの違いと選び方
- Tomohiro Ozawa

- 6 時間前
- 読了時間: 12分
米国式・ドイツ式両眼視機能検査を行い、見え方に徹底的にこだわる愛知県田原市のメガネ専門店「メガネの尾沢」です
今回は、「片頭痛を伴う光過敏症レンズ「FL-41」と「特殊カラーブラウン」の違いと選び方」について書いていきたいと思います。
一般的に偏頭痛などに悩まされていない方からすると「眩しさ」と「頭痛」の関連性があるの?という感じですが、片頭痛患者の8割以上が「光過敏」に関して経験をしている・悩まされていると言われています。
偏頭痛を伴うような光過敏の方は、単に光を眩しく感じているだけでなく、脳内での「情報の混線」によって引き起こされているからだとも言われています。
通常、目(網膜)から入った光の情報は視覚(見る)として処理されます。
しかし片頭痛を伴う方は、眼から送られる「光」の情報が、脳へ伝わる途中で**「痛みの神経回路」へと誤って干渉**してしまうことが起きます。
つまり、脳が視覚情報を処理する際に誤作動を起こし、光を過剰な刺激(=痛み)として受け取っている状態とも言えます。
近年の研究で、この誤作動を引き起こす主要な原因の一つが眼の細胞が特定されはじめました。
それが、眼の中にある*ipRGC(アイピーアールジーシー)*という視細胞です。
この細胞は、視覚を司る細胞(見るために働いている)とは別に「光の強さ(強弱)」をダイレクトに脳の深部へ伝える測光装置の役割を担っていると言われています。
このipRGCから送られる「光の強弱」の情報が、誤って痛みを司る神経系を刺激してしまうことで、「光を痛みとして認識されてしまう」というメカニズムが明らかになってきました。
網膜に隠された「第3の視細胞」:ipRGCの役割
私たちの目(網膜)には、景色や文字を認識するための視細胞とは別に、**「ipRGC(内因性光感受性網膜神経節細胞)」**という特殊な細胞が存在します。
この細胞は、単に「ものを見る」のとは全く異なる機能を担っています。
1. 「見る経路」とは別の独立した機能「光の計測器」
通常の視細胞が「形や色」などを脳に伝えて映像を作るの床われているのに対し、ipRGCはそれとは独立したルートで働きます。 いわば**「脳専用の露出計(光の明るさ測定器)」**のような存在であり、光の強弱をダイレクトに脳の深部へと伝達するのが主な役割です。
2. 480nm~520nm付近の「青い光」にのみ過敏に反応する
ipRGCには、すべての光を一律に感知するわけではないという大きな特徴があります。
特定の波長への感度: 波長が**480nm(ナノメートル)~520nm付近の「青色光(ブルーライト)」**に対して、非常に強く反応・認識する性質を持っています。
この特定の光をキャッチすることでipRGCが脳に対して「今、非常に強い光が入ってきたよ」という信号を送り出します。
これらのipRGCから送られる情報は、主に瞳孔の縮瞳・散瞳のコントロールや、体内時計のリズムの調整等に繋がっていると言われています。
偏頭痛を伴う方は、このipRGC細胞が脳内に情報を送る光の情報が誤って痛みの神経回路に干渉することで起きてしまうと言われています。
光過敏を抑える鍵:480nm〜520nmの波長を制御する
片頭痛に伴う激しい眩しさを抑えるために有効なサングラスやカラーレンズは、闇雲にすべての光を遮るのではなく、「脳が痛みと誤認する特定の光」をピンポイントで制御することが極めて重要です。
■ 光過敏への対策のターゲットは「480〜520nm」の光
光刺激を脳へ送り届ける「ipRGC(内因性光感受性網膜神経節細胞)」には、すべての光に一様に反応するのではなく、**480nm〜520nm付近の波長(青色光の一種)**に対して強く反応するという性質があります。
片頭痛伴っている方は、この波長域の光を受け取ると脳が「過剰な不快な刺激」と判断し、前述した「視床」での混線を引き起こしてしまいます。そのため、この特定の波長域を狙い撃ちでカットすることが、症状緩和への最短距離となります。
通常のサングラスレンズやカラーレンズは、光全体を抑えるので**480nm〜520nm付近の波長(青色光の一種)**をカットする効果が不十分なので頭痛の原因となる眩しさを防ぐ効果やが得られづらいのです。

■ なぜ「FL-41レンズ」や「特殊カラーレンズ」が有効なのか?
一般的なサングラスは全体の光量を落とすだけですが、当店で取り扱いのあるFL-41レンズや特殊カラーブラウンレンズは、脳に痛みの刺激と誤認させる光の情報を送るipRGCが最も反応しやすい480nm~520nm付近の波長を効率的にブロックするように設計されています。
入り口での遮断: 脳を興奮させる「一番の原因」となる光を、目に入る手前(レンズ)でカットします。
混線の抑制: ipRGCへの刺激を最小限に抑えることで、視床での「痛み信号との混線」を未然に防ぎます。
痛みの増幅(ブースト)を阻止: 光による痛みの連鎖が起きにくくなるため、単に「眩しくない」だけでなく、光による体力の消耗や痛みの悪化を軽減できるのです。

お試し用レンタル用レンズもご用意してます。→ コチラ
「FL41」と「特殊カラーブラウン」の違い
当店では、偏頭痛や光過敏(眩しさ)でお悩みの方へ、主に2種類の機能性カラーレンズをおすすめしています。それが「FL-41」と「特殊カラーブラウン」です。
どちらも、ipRGCが反応する人が眩しさや不快感を感じやすい「480〜520nm(ナノメートル)」付近の光を効率よくカットするレンズですが、波長のカット特性には微妙な違いがあります。
両方共に基本的には480~520nm付近の光を効率的にカットする機能を持つレンズではありますが、若干、波長域の光のカットの仕方が僅かに異なります。
実際にお客様のお悩みを伺い、試用していただく中で見えてきた「傾向」をご紹介します。 ※見え方や効果には個人差がありますので、あくまで目安として参考にしてみてください。
*FL41カラーレンズを選ばれる方の傾向
FL-41は、480nm付近の光を軸にしつつ、少し緑色寄りの520nm付近の光まで幅広くカットする特徴があります。室内高光以上に、屋外での強い日差しや光に対して特に眩しさを強く感じる方に選ばれる傾向があります。また、50%や75%といった濃い色を選択する傾向にあります。
*特殊カラーブラウンを選ばれる方の傾向
特殊カラーブラウンは、FL-41以上に480nm付近の光をピンポイントで大きくカットする特性があります。 ピンポイントに480nmを中心とした、より青色に近い領域の光に過敏に反応している方に選ばれる傾向があります。室内LEDなどは青色光の成分を強く含む歪な光でもありますので、室内の光や夜間時の街灯やヘッドライトなどで強い不快感を得る方が選ばれる傾向にあります。
(まとめ)
偏頭痛を伴う光過敏症の方に関しては、光を単に抑えるだけではなく「どんな波長域の光に対してより過敏に反応しているのか?」が大切になってきます。
過敏に反応をしている光をピンポイントで抑え込むことがで眩しさの軽減につながりやすくなります。この辺りが個々で微妙に違ってきますので、実際に見比べてみるなどで体感をされることが大切になります。
FL-41が合いやすい方:480〜520nm(やや緑寄りまで)の広い範囲の光に反応しやすく、特に屋外での眩しさが気になる方などが選ぶ傾向
特殊カラーブラウンが合いやすい方:480nm付近(より青寄り)の特定の光に反応しやすく、しっかりそこを抑えたい方 屋内でのLEDや街灯などに不快感を感じる方
*全ての方がFL41や特殊カラーブラウンが有効というわけでもありません。人によってはより青色系の光に過敏に反応をしているケースもあります。こういった方には他の「遮光レンズ」などが有効なケースがあります。
また、特定の光では無く「光の強さ」そのものを「眩しい」と感じているケースもあります。こういったケースではより濃度の濃いカラーレンズが快適と感じる方もいらっしゃいます。
土台となる「正しいメガネ度数」:ピント調節と輻輳の負担を減らす
FL41カラーレンズや特殊カラーブラウンレンズで光の波長を制御することは「外からの刺激を抑える」ことですが、それと同時に重要なのが、**「自分自身の目の見え方の負担を減らす」**ことも大切です。
実は、視力が良くても隠れた度数がある方(遠視・乱視)や、そもそもの度数が合っていない状態(強すぎる度数のメガネなど)や、使用用途に合っていないメガネの使用などでピント調節機能や眼球運動筋などに負荷がかかり目に負担が掛かっていると光過敏をさらに悪化させる大きな要因にもつながります。
実際に偏頭痛を伴う光過敏症のある方は、過矯正のメガネやコンタクトレンズを使用している事で目に負担が掛かっている方も非常に多いです。
また、当店でも光過敏用のカラーメガネを作製した方で症状が緩和した方の多くは、当店で度数測定を行い眼の負担を軽減するような度数を組み込んだメガネで使用されている方々がほとんどです。
来店前から個人でFL41カラーレンズなどを購入して使用していたにも関わらず状態に変化が無いということで、当店で眼の負担を軽減する度数調整したメガネと併用したことで改善・緩和したケースもあります。
■ 「見えかたの負担」が三叉神経を刺激する
度数が合っていない(過矯正の近視・遠視・乱視がある)状態で物を見ようとする・斜位が両眼視を邪魔しているなどがあると、目は常に**ピント調節(毛様体筋)や、左右の視線を合わせる輻輳(外眼筋)など**をフル稼働させなければなりません。
この眼への筋肉の過緊張は、光過敏の伝達ルートでもある**「三叉神経」に絶えずストレス信号を送り続ける**ことにもつながります。つまり、度数が合っていない・使用用途に合っていない見え方を続けることが負担となり脳の痛みのスイッチにも影響を与えて、常に「刺激が入りやすい状態」につながりやすくなります。
■ なぜ「特殊カラー」と「正しい度数」の両方が必要なのか?
いくら特殊なカラーレンズで特定の光をカットしても、度数が合わず目が常に「無理なピント調節や輻輳(寄り眼)」などをして見え方の負担が掛かっている場合は、見え方の問題が脳の興奮・刺激にもつながります。
三叉神経の「基礎負荷」を下げる: 正しい屈折度数でスッとピントが合う状態を作れば、目の筋肉の緊張が解け、三叉神経にかかる基礎的なストレスが軽減されます。
相乗効果で脳をリラックスさせる: 「正しい度数」でピントの負担を減らし、さらに「特殊カラー」で光の刺激を遮断する。この両輪が揃うことで初めて、視床での「情報の混線」が緩和されやすくなり、光過敏による苦痛を劇的に和らげることが可能になります。
脳が過敏な状態は、様々な負担となる要因が折り重なっているケースが殆どです
。視覚からの刺激は光のみではなく、ピント調節や眼球運動への負担など見る機能の問題も含まれています。
必ず「光と視覚のマネジメント」の両方をケアすることが大切になります。
また、メガネ度数は、何処で測定をしても同じではありません。また、一般的に行われるような視力のみを基準にしたメガネ度数測定で作製をすると逆に目に負荷をかけるメガネが出来上がる場合もあります。
メガネの尾沢では、米国式・ドイツ式両眼視機能検査を行う事で、従来の視力のみを基準にしたメガネ度数測定ではなく、個々の見え方・見る機能を総合的に判断した上で、見る方の負担を軽減する最適なメガネ度数を導き出して作製をしていきます。


まとめ:メカニズムに基づいた「光と視覚のマネジメント」
片頭痛の光過敏は、根性論や我慢で解決するものではなく、以下の3つのステップで**「脳の誤作動を物理的に防ぐ」**アプローチが最も効果的です。
Step 1:正しい屈折度数 ・両眼視機能を整える
ピント調節や輻輳の無理をなくし見え方の負担を軽減することで三叉神経などへの「基礎的な興奮」を抑える。
Step 2:480〜500nmの特定波長カット ipRGCを刺激する「一番の原因」となる光を、カラーレンズで狙い撃ちしてカットすることで刺激を防ぐ。
Step 3:視床での混線を防ぐ 入り口での刺激を最小限にすることで、脳内での「光=痛み」という誤認(ブースト)を食い止める。
この「光の質」と「視覚の質」の両面を整えることが、日常生活を助けてくれる一助になります。
実際に当店で光過敏用のカラーメガネを作製した方で症状が緩和した方は、当店で測定を行い眼の負担を軽減するような度数を組み込んだメガネで使用されている方々がほとんどです
このような方は一度ご相談ください
☑ 市販のサングラスでは眩しさが改善しなかった
☑ 偏頭痛と眩しさで日常生活がつらい
☑ 仕事や運転に支障が出ている
☑ 専門的な検査を受けてみたい
偏頭痛・光過敏症でお悩みの方へ
偏頭痛や光過敏症は、周囲に理解されにくく、一人で悩まれがちな症状です。
過去に、ご来店いただいた方々の中には切実な想いを抱えていらっしゃるケースも多く、日常生活に支障をきたしている方もいらっしゃいました。
また「眩しいだけでしょ?」「サングラスを掛ければいいだけじゃないの?」等と周りから言われ何処にいっても本当の悩みを理解されずに、段々と「自分の言ってることがおかしいのかな?」「自分が我慢すればよいのか・・・」などと自らを責めている方や想い詰めている方もいらっしゃいました。全てを解決レベルまでは難しくても最近では「眼鏡でここまで変わるとは思わなかった」「生活が過ごしやすくなって楽になった」そう言っていただけることも少なくありません。光過敏症や偏頭痛の原因・感じ方は人それぞれ異なります。そのため 「あなたに合った対策」 を見つけることが何より重要です。私が精一杯お手伝いさせて頂きます。もし今、眩しさや偏頭痛でお困りでしたら、どうぞお気軽にご相談ください。
1. LINEで相談・予約 →👉 コチラ
※「ブログの記事を読んだ」とメッセージをいただけるとスムーズです。
2. お電話で直接相談・ご予約→ 0531-22-0358
(受付:9:00〜19:00 / 定休日:火曜日・第4日曜日)
3. Webからの相談→👉 コチラ
※「先ずは話を聞いてみたいだけ」「先ずは相談をしたい」という方でも大丈夫です。当店では、なるべく事前に御相談頂けることをお勧めしています。

↑私が責任を持って、どんな些細な見え方のお悩みや、メガネのお悩みでもご対応いたしますので安心してご相談ください。
メガネの尾沢では、地元・田原市や東三河・豊橋市・豊川市・新城市・蒲郡市や愛知県だけでなく福岡県・広島県・福井県・和歌山県・三重県・長野県・岐阜県・静岡県など全国各地・遠方からも様々な見え方のご相談などでご来店頂けております。
メガネの尾沢(尾沢視覚研究センター)
住所:愛知県田原市田原町新町48-2
Tel : 0531 - 22 - 0358
営業時間:9:00~ 19:00
定休日:火曜日/第4日曜日
駐車場有り:店舗隣り5台駐車可能です。





コメント