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不同視用 遠近両用レンズ AFPレンズ

更新日:3 日前

米国式・ドイツ式両眼視機能検査を行い見え方を詳細に測定をする愛知県田原市のメガネの専門家がいるメガネ店「メガネの尾沢」です。


さて、本日は左右で視力差(屈折度数)がある方への不同視用遠近両用レンズについて書いていきたいと思います。


と、その前に「不同視とは何か?」を先ずは説明いたします。


左右で視力差があり、実際に屈折度数(遠視、近視の度数)が左右で大きく異なっている眼を「不同視」といいます。


不同視とは2.00D以上(8段階以上の度数差)の左右差がある方を言います。


一般的に、不同視の処方は2.00D以上の差があっても「2.00D差までしか矯正をしない」などと言われることが多くあります。


(例)右眼:度なし、左眼:3.00Dの近視

2.00Dまでしか矯正しないとなると左眼の処方度数は-2.00D近視となります。この場合では左眼の度数は-1.00Dの近視が残ることになります。


こういった事をおこなう理由は、左右それぞれに合わせた度数では、きつく感じてクラクラしてしまうことがある、不等像が起きる可能性があるから等の理由からと言われています。


しかし、実際にはそういう決まりはなく、逆にむやみに度数を弱くしてしまうことで下記のような見え方の問題が起こることがあります。


・見えにくくてしっくりこない


・距離感がつかみづらくて怖い


・眼が疲れる(眼精疲労)


・肩こりや頭痛に悩まされる


これは「不同視」だからと言って度数を不当に弱めて低矯正にすることで、逆に本来の両眼で見る機能に負担が掛かり問題が起きてしまう事が原因です。


不同視の方は屈折補正の測定だけではなく、見え方の問題になる原因・要素というのがあり、それがクリア出来るのであれば、しっかりと左右共に度数合わせをすることが眼・見え方の負担が少なくなり大切になります。


「不同視」メガネで見え方の問題になる原因

では実際に不同視の方のメガネで見え方の問題になる原因を具体的に上げていきたいと思います。下記の要因が度数補正の妨げにならないのであれば可能な限りしっかりと左右共に度数補正することをおすすめします。


(不同視メガネで問題になる原因)


①メガネ度数の左右差によって起こるプリズム誤差による眼筋への負担

そもそも眼鏡レンズはプリズムレンズの集合体になります。

レンズの光学中心(光心)以外でモノを見ると、プリズム作用が生じてしまいます。この場合、プリズム作用が生じたとしても、左右が同程度の度数であれば、左右眼ともにほぼ同じ量のプリズム作用が生じてきますので通常は問題になることは少ないです。

しかし、左右差があると左右で生じるプリズム作用が大きく異なってしまいます。この誤差を「プリズム誤差」といいます。このプリズム誤差が大きいと眼球運動筋へ負担をかけてしまうケースがあります。自身の眼の力で補いきれないレベルの負担なのか?が重要になります。「どの程度のプリズム誤差が生じるのか?」を計算した上で、両眼視機能検査で眼筋の余力を測定することで分かります眼球運動等の力でプリズム誤差を補える範囲内であれば無駄に度数を弱くする(低矯正)必要はありません。



②レンズの拡大縮小効果による不等像

メガネレンズには、近視レンズは小さく見える、遠視のメガネは大きく見えるという縮小拡大効果が起きます。左右の度数差が大きくなると、この左右でモノの大きさが違って見えてしまい「不等像」が起こる場合があります。この際には度数の調整、もしくはサイズレンズの適用が必要になります。


これらの問題を度数測定・両眼視機能検査で詳細に測定をし、本当に度数を弱める調整が必要なのか?逆に左右共にしっかりと合わせた方が良いのか?を決めていきます。


上記の問題を十分にクリア出来るのであれば、基本は両眼ともにしっかりと度数合わせをすることが大切です。



不同視の方が遠近両用メガネが向かない理由

不同視の方は遠近両用メガネを使っても、くらくらして気持ち悪い・近くが何か見づらい・ダブって見えるなどのケースを訴えることがあり、遠近両用メガネがあまり向かない傾向にあります。


これは、特に近い部分を見ようとする際に「垂直方向のプリズム誤差」の影響を強く受けるので、近方視した際に左右両眼で捉えることが出来ない・負担が掛かるために近くが上手く見えない傾向にあるからです。



プリズム誤差で左右で見えている位置が違ってしまい両眼の情報を一致出来ない
プリズム誤差で左右で見えている位置が違ってしまい両眼の情報を一致出来ない


プリズム誤差による近方視困難
プリズム誤差で左右で見えている位置が違ってしまい両眼の情報を一致出来ない


不同視用遠近両用「AFPレンズ」

それでも掛け替え自体が大変・・・仕事上どうしても必要・・・と言うケースもあると思います。


不同視の方用の遠近両用メガネレンズとして「プリズム誤差」を解決するレンズが「AFPレンズ」です。近くを見る時に下方視した際の「プリズム誤差」を打ち消すように度数修正されていますので、不同視特有の遠近両用の見え方の不具合を解決できます。


ただし、このAFPレンズには明確なデメリットもあります。


①特殊な切削を行っているのでボヤケル領域がある

正面視・下方視した際にプリズム誤差を修正する度数になっているためにアイポイントから下の位置(オレンジ色の部分)にボケて見える領域があります。視線を動かしたときにこの領域が視界に入ってくるとボヤケが生じるので少し癖のある見え方をします。


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②中間距離(1m前後)のエリアが無い

通常の遠近両用メガネレンズと違って遠方・近くが明確に分かれるので中間距離(1m前後)を見る位置がほとんどありません。デスクワーク等で、この中間域も使って見ている方などには不向きになります。



かなり特殊なメガネレンズなので、どなたにも合うわけではありませんが、必要な方にはとても役に立ってくれるレンズだと思います。


お試し用テストレンズも、ご用意しておりますので実際の見え方も体験できます。


不同視の方で遠近両用で不便を感じている方には1つの選択肢になるのでは?と思います。


また、こちらのレンズは「サイズレンズ・アニサレンズ」にも対応しております。


もし不同視メガネでお悩みの方がいらっしゃいましたらお気軽に御相談ください。


メガネの尾沢では、地元・田原市や愛知県だけでなく福岡県・広島県・福井県・和歌山県・三重県・静岡県・岐阜県など全国各地・遠方からも様々な見え方のご相談などでご来店頂いている実績がございます。日常でのちょっとした見え方のお悩みから、何処にいっても解決策が見つけられなかった見え方の悩み事まで様々な問題に取り組んでいるメガネ店です。


どんな些細なことでも大丈夫ですので安心してご相談ください。


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当店では、最新の測定解析装置を使い、通常の測定では分からない見づらさの原因なども探り、尚且つ、ドイツ式・米国式と両方の「両眼視機能検査」で見る機能を詳細に測定をしていきます。何処に行っても原因が分からない見え方でお困りの方は是非ご相談いただければと思います。またより正確なメガネをお作りしたいとご希望の方もご相談ください。


このような情報が、少しでも皆様のお力添えになれば幸いです。


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「夜間の見え方を完全再現する特別測定」をご希望の方へ

夜間の見づらさに困られていらっしゃる方で、完全暗室でより正確に測定をご希望の方は時間外営業時間の「19:00~21:00」の時間帯での特別測定も承ります。お日にちでご希望に添えないことなどありますので必ず事前の予約をお願い致します。

また時間外測定料金として眼鏡作製時でも¥3300-を別途頂きますのでご理解お願い申し上げます。

 

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メガネの尾沢(尾沢視覚研究センター)

 

住所:愛知県田原市田原町新町48-2 

Tel : 0531 - 22 - 0358

 営業時間:9:00~ 19:00

定休日:火曜日/第4日曜日




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