近視の過橋性で眼の疲れと、眼のまわりの痛みに悩まされている方のケースです。
(現在のメガネの状況)
中程度の近視 遠方・近方眼位:内斜位
(訴え)
疲れ眼、常に眼のまわりが痛い感じがする(特に近くを見ると)、肩こり
近視と内斜位の組み合わせパターンは問題を抱えることが多いケースです。
特に疲れ眼や眼のまわりが痛い、眼の奥が痛い・重だるい感じがする、肩こり、偏頭痛がする・・・などの不調を訴える方が多いです。
主な原因として予測されるのは
①近視の過矯正(度数が強すぎる)
②過度な近方視(パソコン・タブレット・スマホなど)の影響
③その他の問題
今回は①近視の過矯正が主な原因でした。
近視の度数が3段階ほど強すぎる、また強すぎる近視度数が調節性輻輳を刺激して内斜位の眼位を作りだしているので、ピント調節筋・眼球を動かす筋肉の両方共に負荷がかかってしまっている状態でした。
近視の度数を2~3段階下げればピント調節筋も緩和、眼位も正位に近い方向に振れていきましたので今回は近視の度数を下げること+調節サポート機能を入れることで更に近方の眼位も安定をすると思いますので特にプリズム等は使わずに対応をしました。
本来は、もう少し弱めても視力は充分に出るのかもしれませんが、ギャップが大きすぎるのも慣れるのに苦労をしますので段階を経てということになりました。
実際にテスト枠で装用してもらっても「特に眼も力んだ感じもなく、しっかりと見える」という答えでした。
ご本人は近視の度数を弱めてもよく見えることに驚いていましたが(^_^;)
今まで度数測定時に視力表は読めていても、とにかく少しでもボヤけていると答えてはいけないのだと思っておられて、いつも答えに躊躇されてしまっていたようです。それが結果的に近視の過矯正を招いてしまっていること、眼の疲れや眼のまわりの痛みにつながってしまったと言えます。
検査する側が、よく配慮をしていないというのも原因だと思います(^_^;)
とにかくハッキリと見えることを求めすぎてしまうと、疲れ眼や眼の痛み、肩こりなどの様々な不調につながりやすくなります。
ただ多くの方は「遠くが見えれば良い眼である」「視力が良ければ問題ない」という認識でいると思いますので、このようなことは無造作に多々起きてしまっていると思います。
測定側も細心の注意を払わなければ、「簡単に近視の過矯正のメガネやコンタクトレンズになってしまう‼」という典型例でもあるとも言えます。
皆さんも気をつけましょう‼
メガネの尾沢(尾沢視覚研究センター)
住所:愛知県田原市田原町新町48-2 Tel : 0531 - 22 - 0358 営業時間:9:00~ 19:00 火曜日定休