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両眼視機能検査|遠くと近くで斜位は違う?メガネ使い分けの重要性

3 時間前
読了時間: 7分

米国式・ドイツ式両眼視機能検査を行い、見え方に徹底的にこだわる愛知県田原市のメガネ専門店「メガネの尾沢」です。


最近、両眼視機能検査について少しずつ認知されてきたのか、


「両眼視機能検査を受けてみたい」

「斜位を補正すれば見え方が楽になると聞いた」

とお越しになられる方が増えてきました。


少しずつ認知されることは私たちにとっても非常に嬉しく思っておりますが、反面、少し誤解をされているケースなども見受けられることがございます。


両眼視機能検査とは、単に視力を測るだけでなく、斜位・ピント調節機能・眼球運動機能などを総合的に判断してメガネ度数を決めていく測定方法です。


ご来店いただくお客様の中には、 この見る機能においての「斜位」の部分についてだけ着目されて


「自分には斜位が無いですか?」

「斜位を補正すれば見え方が楽になると聞いたので補正して欲しい」


とおっしゃる方も少なくありません。


両眼視機能検査は「単に斜位(目のズレ)を見つけて直すための検査」と思われがちなのですが、実は違います。


実際の「見る」という働きは、斜位だけでなく屈折補正・ピント調節機能・眼球運動機能などが複雑に連動しています。


また、見る距離(遠くか近くか)によっても適正な補正度数は変わってきます。


単純に斜位やズレを補正すれば良いというわけでもありません。何も考えずに斜位を補正することで問題が生じる場合もあります。


今回は、その「斜位」について少し詳しく書いていきたいと思います。


そもそも「斜位(しゃい)」とは?

斜位について、まず簡単に説明すると、普段私たちは無意識のうちにまっすぐ両目をターゲットに向けてモノを見ています。しかし、リラックスした状態(両眼で目標を見続けられなくなる状態)にすると、視線が本来あるべき位置から少しずれてしまう現象があります。これが斜位(いわゆる「潜在的な目のズレ」)です。


また斜位には、ズレる方向やズレている量に個人差があります。


  • 内斜位: 眼が内側(鼻側)に寄ってしまう

  • 外斜位: 眼が外側(耳側)に寄ってしまう

  • 上下斜位: 眼が上下方向にズレてしまう


斜位の種類 参考例
斜位の種類 参考例

斜位は「力を抜くと自然とズレてしまう位置」を指すため、両眼で物を見ている時は、脳と目を繋ぐ筋肉を使って常にそのズレを補正しながら見ています。


ズレ量が大きかったり、負担がかかりやすい方向のズレであったりすると、常にズレを補正することに無駄な力を使ってしまうため、斜位を補正することで目の負担が軽くなり、見え方が楽になるケースは多々あります。


遠くと近くで「斜位」は変化する

斜位は潜在的なズレなので、補正をすることで無理な視線合わせをしなくて済むので楽になるという側面もあります。


しかし、あまり知られていない事実として、「遠方を見ている時の斜位」と「近方を見ている時の斜位」は必ず異なるという点があります。


当店が基本的に「用途別に異なる度数のメガネの使い分け」をお勧めすることが多いのは、まさにこの「遠くを見ている時と近くを見ている時で、斜位の方向やズレ量が異なる」ということが大きな理由の一つでもあります。


例えば、次のようなケースを考えてみましょう。


  • 遠方(5m)での斜位測定: 「内斜位」(視線が内側に向きやすい状態)

  • 近方(約40cm)での斜位測定: 「外斜位」(視線が外側に開きやすい状態)


このように、遠くと近くで斜位のズレ方が全く逆になってしまうケースも珍しくありません。


内斜位と外斜位で必要な「プリズム補正」の違い

では、こういった遠くと近くで斜位の方向が異なるケースでは、斜位を補正するためのプリズム度数をどのように対応すべきでしょうか?


実は、内斜位と外斜位では、プリズム度数を使う際の「基底(ベース)方向」が真逆になります。


  • 内斜位の補正: 視線が内側に向きすぎるのでプリズムで像の位置をずらして視線を整えるため基底外方向(BO:ベースアウト)のプリズムが必要


  • 外斜位の補正: 視線が外側に開きやすいので視線を内側に寄せやすくするために基底内方向(BI:ベースイン)のプリズムが必要



つまり、遠方では「基底外」が必要なのに、近方では「基底内」が必要という、真逆の補正方向が求められることになります。


プリズム補正は適正に使えば眼の緊張を大幅に和らげてくれますが、補正方向を誤ると逆方向の斜位(ズレ)を助長させ、眼の負担を増大させてしまう「諸刃の剣」という側面もあります。


今回のケースで考えると、仮に遠方の「内斜位」に合わせて基底外(BO)のプリズムを入れてしまうと、近くを見る際にはその補正の分だけ外斜位としてのズレがさらに増幅されてしまい、近方視での負担が著しく増加してしまうことがあります。


特に近方視は、元々人間にとって「寄り目(眼球内転)」と「ピント調節」を同時に行わなければならない、負荷のかかりやすい作業です。そこに合わないプリズムが加わると、眼精疲労や頭痛、集中の維持困難といった症状を引き起こしやすくなります。


実際に、遠くと近くで斜位の方向が変わる方が、遠方内斜位だったので内斜位補正されたプリズム度数を入れたことで逆に疲れが増加してしまっているという方も多く来られます。


だからこそ、こうした距離による斜位の大きな違いがある場合は、1本のメガネで無理に解決しようとせず、「遠くを見るためのメガネ(遠用)」と「近くを見るためのメガネ(近用・デスクワーク用)」を適切に使い分けることが、眼に余計な負担をかけない最も効果的なアプローチとなります。


また単純なズレを補正するだけが両眼視機能検査でもありません。

屈折補正・斜位・ピント調節・眼球運動の全てを総合的に見る必要があります。


「斜位があると聞いたけれど、なんだかメガネにしっくりこない」「遠くと近くで目の疲れ方が違う気がする」といったお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度ご自身の目のバランス(両眼視機能)を詳しく測定してみませんか? お気軽にご相談ください。


メガネの尾沢では、ドイツ式・米国式両眼視機検査・超高性能オートレフラクトメーター・全国でも数台しかない特別な視力表・度数測定室の環境整備と徹底的にこだわってメガネ度数を測定していきます。


また、地元・田原市や豊橋市・豊川市などの東三河エリアや愛知県だけでなく福岡県・岡山県・広島県・福井県・和歌山県・三重県・静岡県・岐阜県・茨木県・神奈川県・東京都など全国各地・遠方からも様々な見え方のご相談などでご来店頂いている実績がございます。


夜間の見づらさだけでなく、眼の手術後の不等像による見え方の悩み、モノが2つに見える悩み、日常でのちょっとした見え方のお悩みまで、何処にいっても解決策が見つけられなかった様々な問題に取り組んでいるメガネ店です。


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