クラシックメガネの美学を未来へ 「 縄手メガネ」デザイナーの想いが光る『Megumi』『EVA』
- Tomohiro Ozawa
- 6 日前
- 読了時間: 7分
更新日:4 日前
米国式・ドイツ式両眼視機能検査を行い詳細に測定をして見え方に徹底的にこだわる愛知県田原市のメガネ専門家がいるメガネ店「メガネの尾沢」です。
今回、ご紹介するのはMr.Gentleman EYEWEARの新作「Megumi」と「EVA」です。


今回の2モデルは”縄手(なわて)”と呼ばれる独特なテンプル形状になっています。
腕の部分の先端が縄のようなループ状の形をしており、耳後ろ全体に掛けるような構造になっており、耳後ろ全体で引っ掛けるズレにくいというメリットがあります。
19世紀に実用化された構造で、かつては眼鏡のスタンダードでしたが現在ではほとんど見る事の出来ない珍しい部類に入ると思います。(実際に私も子供用メガネ以外で縄手を使用したメガネは殆ど見たことがありませんでした)
しかし、この縄手メガネが一般的でなくなったには理由があります。
・しっかり掛けられるが合わないと縄手部分が耳に食い込み痛みを引き起こす
・昔はセルフレームに金属製の縄手テンプルを使っており、それが合わず装着感が悪かった
・技術が発達して縄手でなくてもズレ落ちづらい安価に作れるフレームの開発が進んだこと(縄手は作製にも非常に手間とコストがかかります)
等が挙げられます。
それでも敢えて「縄手テンプル」を使用している今回の新作にはデザイナーからも並々ならぬ想いが込められています。
メガネの構造的には「従来の縄手」とは違う素材・技術を使用することで、強度と掛け心地を求めてかなり掛け具合もアップデートされており、敢えて消えつつある技術を採用することで、現代のメガネ作製における技術的な挑戦をするところに強い想いを感じます。
また、昨今よく耳にするタイパという概念からも離れた位置にあると言える縄手モデルに対して、ユーザーさんが敢えてこのモデルを選ぶ理由として「自分はどこにモノの価値を見出すのか?」という問いに立ち返ることができるようにという想いも込められているいるそうです。
大量消費的な価値観が見直されつつある今、あえて簡単ではない「構造や古いスタイルを取り入れること」「(それでも敢えてコレを選ぶ)選択という自らの意思に向き合うこと」など、モノを通じて自ら選択することへの再確認や、心のゆとりを感じて欲しいというのもデザイナー高根氏は考えているようです。
丸メガネ愛好家も納得のラウンドシェイプモデル「MEGUMI」
「MEGUMI」は、小ぶりで丸みを帯びたラウンドシェイプになっています。
ラウンドシェイプは、実は意外と難しく、正円に近づけすぎると、上側のシェイプが細長く卵型のように見えてしまい違和感が出やすくなります。あえて微妙に正円を避けることでキレイな丸型の見た目を生み出しています。

サイズ感も顔の大きさに対して、絶妙にほんの少しだけ小さく収まるよう設計されています。

ジャストサイズだと現代的すぎるし、かといって小さすぎるとクラシックな印象に偏り過ぎて古臭さを感じてしまう・・・
そんな「クラシカル」と「現代的」という相反する要素のバランスを絶妙に埋めたサイズ感に「MEGUMI」はデザインされています。
「サイズ感そのものでスタイルを語れる!」そんなラウンドシェイプに仕上がっていますので、「メガネはラウンド!!」と決めているようなメガネ通・こだわりのある方々にも納得して頂ける形になっているとおもいます。ぜひ一度手に取っていただきたいと思います。
ATフィールドを模した多角形デザインの「EVA」
「EVA」は、実は一世を風靡したアニメ「エヴァンゲリオン」から拝命をされているモデルです。

Mr. Gentleman EYEWEARチームに在籍するお一人がエヴァンゲリオンのファンということで「エヴァの要素を何かデザインに落とし込んでほしい」というのがきっかけとなったそうです。チームメンバーの想いに応えるかたちでデザイナー高根氏が注目して取り入れたのが「ATフィールド」のモチーフです。
奇しくも今後のトレンドの1つ「多角形シェイプ」と「ATフィールド」の形状がマッチしているのも絶妙に上手に昇華されていますので
「これはエヴァンゲリオンのATフィールドを模しています・・・」という説明が無ければ全く連想できないほどスタイリッシュになっていると思います。
コチラのモデルは、ややサイズ感も大き目で現代的なデザインになっています。

和の心を表現した富士山型ブリッジのデザイン
「MEGUMI」と「EVA」ですが、縄手デザイン意外にも共通するもう一つの特徴があります。富士山をイメージしたオリジナルの「ブリッジ形状」です。
Mr.Gentleman EYEWEARは、ブリッジの形状に特徴のあるブランドですが、今回は眼鏡を正面から見たときに、ふわりと山型に広がるラインになっており、これは「富士山」をイメージした形状という事で独特な形状になっています。
富士山をイメージしたと言っても、流石にそのまま踏襲してしまうと懐古主義になりすぎてしまうのと、大きな違和感となってしまうのですが、絶妙に今っぽさを織り交ぜたモチーフデザインになっています。

縄手メガネの実際の掛け具合や掛け心地はどうなのか?
縄手デザインの最大の懸念点が「掛け心地」です。冒頭にも書いたのですが、縄手デザインが無くなってきた理由の一つに「縄手部分が耳に食い込み痛みを引き起こすこと、装着感が悪かったこと」などです。
私もこれを凄く懸念したのですが、実際の掛け心地は「この掛け心地なら問題ないレベルだな」と感じられるほどMegumiとEVAは非常に良く作られています。
縄手の部分も非常に柔らかく肌触りの良い素材が使われており、且つ、調整可能にもなっているので、きちんと合わせてあげれば耳が痛くなるようなことがないようになっています。
実際に自分で長時間掛けてみましたが、上手く調整してあげれば耳の後ろが痛くなるようなこともありませんでした。縄手のメリットでもあるズレ落ちづらさも失われていません。(調整には少しコツがいるのでフィッティングは少しお時間がかかるかもしれません)
正直なところ「万人におススメするメガネ」とは言えません。
掛ける際にも他のメガネよりも少し手間が掛かる掛け方の作法もありますので頻繁にメガネを掛け外しする方などには向きません。
しかし、
クラシックな縄手モデルを探していたが良いモノが見つからず探していた方・・・
縄手が好きだけど掛け具合の面でどうしても諦めてしまっていた方・・・
他に無いデザイン構造などを求めていらっしゃる方・・・
等にも非常にマッチするのではないかと思います。
万人受けするメガネではないからこそ、「是非、一度手に取って掛けてもらいたい・・・」という言葉が最も似合うモデルとなります。
気になる方はお気軽にお声がけください。コチラのモデルは掛けるだけも大歓迎です!
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