調節サポートレンズの効果・使い方

各レンズメーカーより若年層や初期の老眼世代を対象にした「調節サポートレンズ」というのがあります。

 

レンズの下方部分に調節力を助ける度数が+0.5~+0.75D程度入っているレンズがあります。(最新のレンズは約+1.00D近くまで選択が可能)

 

このレンズに関して、ある論文を読んで非常に興味深かったので内容を少しご紹介します。

 

若年層(20代)をターゲットに、+1.00程度の調節をサポートするレンズを使用した時の、パソコン画面やスマホ画面を見た時に眼の中のピント調節筋の状態を調節力解析装置を使用して眼精疲労の度合いを調べるという研究です。

 

パソコンの画面を見ている時にはデータ上でも疲労軽減の有益なデータが見受けられたが、スマホの画面を見ている距離では多少の軽減効果は見受けられるけど期待するほどの効果は出なかった・・・

 

これは、スマホに関しては平均して自分の顔から平均約26㎝程度の位置で見る人が多く、その距離を見るにはもう少し強めの調節サポート度数が必要である、もしくは、もっと顔から離して見ることが必要であるということです。

 

また結論としても「+1.00程度のサポート度数でも眼前30㎝以上離して見れば疲労軽減効果は十分に得られる」ということでした。

 

実際には無意識的に見ている人が多いので「30㎝以上離して見る」と常に気にして見る方も少ないと思うので、もう少し度数の調整を行う+少し意識してもらうというアプローチの方が現実的だと感じています。

 

この研究結果は、調節サポートレンズは無駄というわけではなく実際には+1.00Dのサポートでも見比べてもらうと「楽に見える」という回答も多いです。(論文内にも記載されている)

 

逆にサポート機能がなければダイレクトに眼の負担になってしまうと言えます。

 

上手く度数調整を利用して的確にセッティングしていけば、単に遠くが見えるだけのレンズなどに比べればはるかに良いモノになると思います。

 

今回の研究で一つ問題なのは、両眼視機能を考慮していない点です。

+1.00Dという度数を入れると両眼の寄り眼運動に影響を与えますので全ての人に機械的に同じように有効というわけではなく、各個人に合わせたセッティングも大切になってきます。

 

ただ調節という観点から見ると非常に有益な情報であって、常日頃から感じていた自分の見解と一致しているということで自信を深めることが出来ました。

 

調節サポートレンズは作る側が知識と経験を持っていないと、特に効果を感じられない、下手をすると逆に激しく疲れてしまうなどになってしまうレンズです。気をつけましょう‼

 

 

 

 

 

 

 

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