あるメガネ屋さんや眼科さんで「近視です」言われたけど・・・
違うメガネ屋さんや眼科さんでは「遠視ですね」と言われて・・・
「どちらが正しいのか?分からないです。」と言われる方がいました。
こういったケースでは弱度の近視(s-1.00未満)と測定される方々に多いのですが、意外と別の日に再度測定すると遠視と測定されることがあります。様々の要因があるのですが、
どちらにせよ「遠視」と測定されて視力が出たならば「遠視」だと思ったほうが良いでしょう。
人間の眼はピントが手前に寄せるような動きは出来るけど、ピントを遠くに遠ざけるような動き(遠方視力が出るように)は出来ません。
ピントを手前に動かす動きが出来るというのは、人間の眼は力をいれてピントを動かしてしまえば「近視を作り出すことができる」のです。(*近視と言うのはピントが網膜の手前で焦点が結んでしまう状態のことを言います。)
特にメガネの度数を測定していると「悪い結果になりたくない」「これから何をするんだろう?」「悪い結果にならない様に見てやるぞ!」など少なからず不安を感じたり、緊張したりと無意識で必要以上に眼に力が入って見るようになります。
眼に力が入ると眼のピントは手前に動いてしまう傾向にあります。
特に10~20代の若い方はピントを動かす眼の力が非常に強いですのでその傾向が強く出ます。
また日常の生活でパソコン・スマホを良く見ることが多い、仕事で近くを見る時間がとても長いという方も、眼のピントを近くに合せ続ける生活時間が長くなるので自然と無意識で眼に力が入りやすくなるクセがついてしまい必要以上に強い近視として測定されてしまう事が多々あります。
本来は「遠視」であるのに「近視」だと測定されてしまい遠くの見える近視の眼鏡やコンタクトレンズを使うと真逆の度数が入りますので、眼にとっては大きく負荷を高めることになります。
ただ、やっかいなのは近視の過強性度数(強すぎる度数)の方が遠くは見やすくなるので、遠くが見やすいほうが正しいと認識されてしまう事です。
遠くが見え過ぎると日常から眼に力を入れ続ける、休まる時間がありませんので眼の不調や肩こりなど起こりやすくなります。
また本来は無用な近視度数を掛けることで、本当に近視度数に固められてしまうなどが起きます。
こういったことを避けるには、雲霧法という方法でしっかりと眼の緊張を解いてやる、両眼開放屈折検査などで極力眼に緊張が入りにくいように検査する人がコントロールすることが大切です。(最近の方はこれが非常に難しいです)
また両眼視機能検査や視覚機能検査を行なうことで、どういったタイプの眼の使い方をされるのか?を潜在的に隠れてしまっている度数の予測なども考慮することが出来ます。
コンピューター検眼(オートレフ)でパッと測定して、そのままの度数を組み込んで「見やすいですか?見やすければ良いですよ」というのが最もこういうケースに陥りやすくなり危険度が増します。
しっかりと測定できる知識と経験のある眼鏡技術者にお願いすることが大切です。
本当はあなたは「近視」ではないのかもしませんよ・・・
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