ここ最近感じているのは、メガネの度数の測定は本当に難しくなってきているということです。
皆さんの生活環境が室内から手元の距離、近くを非常に近くを見ることの方が多くなっているにも関わらず、いまだに視力は1.5や2.0が良いとされていることで異常に遠くが見える状態で過ごしてしまっているというのも拍車をかけているのではないかと思います。
遠くがよく見えると、その瞬間は気持ち良い感じがしますが視力が1.0以上もある状態で、室内や日常を過ごしてしまっては眼に負担がかかり過ぎて眼の疲労や度数の進行に大きく影響を与えかねないません。
屈折状態(近視・遠視・乱視)や両眼視機能の状態が悪くなってしまっているパターンの多くは長い時間の近方視です。
眼は遠くの視力が見えれば見える程、近くを見る時(特に1m以内)では非常に大きな負荷がかかります。
もともとは人間は長い時間近くを見ることを苦手にしているのです。
近視の人口が激増しているのは、近くを見過ぎている環境になって眼そのものへの負荷が増大しているからです。
両眼視を考慮した上で
①遠くを見る時は遠く用メガネ
②室内で過ごす時やパソコンやスマホ・読書など近くを見る様な時は室内メガネ・近く用メガネ
と使い分けることが最も大切で、眼の疲れや疲労の軽減、度数進行の抑制に効果があります。
特に眼精疲労で悩まれている方へ
眼精疲労を軽減する目薬の効能は、ビタミンなどの眼に栄養を与える成分もありますが、眼のピントを合わせの筋肉を緩める・弛緩させるのが主な効果です。
眼を酷使することで眼のピント合わせの筋肉に大きな負荷かかかるからです。(本当はそれ以外に視線を揃える眼を動かす外眼筋にも負荷がかかっていますが、これはよく無視をされがちです)
どちらかと言うとこれは、疲れてしまった後におこなう事後処理的な対応といえます。疲れの原因となる環境や要因に対処をしているわけではありませんので、生活の中で見る環境に変化がなければ疲れては目薬をさす、疲れては目薬をさすというスパイラルからは抜け出せません。
だからと言って・・・
今の時代では、あまりにも生活の中に眼を酷使する環境が入り込んでしまっていますので、それを大きく変えること・排除することは難しくなっています。
今の見る環境の中で、いかに眼の負担を減らすか?を考えた方が現実的です。
その方法が近く用のメガネです。
近くを見ている時に眼のピント合わせの筋肉に無駄に力が入らないように負担がかかりづらい状態にするのが近く用のメガネです。
(当店は+αで両眼を揃える外眼筋の負担も減らす仕組みも組み込みます)
また、あまりに頑張ってしまった時にも日常的に負担を減らすように心がけていれば、その後の回復も早くなります。(疲労の蓄積度合いが大分変わる)
遠くが良く見えるメガネよりも、近くを楽に見れるメガネの方が今の人たちには必要です。
ただ近く用のメガネは視力が出ませんので、遠くはボヤケて見えます。ボヤけることに最初はイライラすることもあると思います。また慣れない反動で逆に疲れが出たりする場合があります。
脳のイライラと、体のイライラは別です。
日にちを要しますが、しばらく使っていけば必ず慣れてきます。
慣れていけば眼の負担や疲れ眼も緩和されていきます。
両眼視機能・視覚機能の詳しい知識を持った検査経験の多い方へ度数検査してもらうことが大切です。
メガネの尾沢(尾沢視覚研究センター)
住所:愛知県田原市田原町新町48-2 Tel : 0531 - 22 - 0358 営業時間:9:00~ 19:00 火曜日定休