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メガネの尾沢(尾沢視覚研究センター)

遠くのハッキリ感を求めすぎて・・・


両眼で視力1.0見えているのにそれ以上を求めてくる方がいらっしゃいます。

かなり特殊なお仕事で遠方の視力がどうしても必要である方以外は、必要以上の遠方視力は、今の現代社会の日常生活では負担に変わるだけだと感じています。

先日、立て続けに「ハッキリ見たいを求めすぎる」タイプの方がご来店されたので少しご報告をしたいと思います。

ご来店された動機は、「眼が疲れる」「肩こりが酷い」「偏頭痛がする」など疲れによる不調です。

この方々に共通していたことは、

①必要以上に見え過ぎるメガネ(度数の強いメガネ)を掛けている・見え過ぎる状態でいる(遠視)

②近くを見ることが多い(パソコンやスマホなど)

元々、人間の眼は近くを長い時間見続けるようには出来ていません。

特に遠くが見え過ぎている状態で近くを見続ければ眼への負担は比例して非常に大きくなります。

眼の疲れがでても不思議ではありません。

ただ難しいのが・・・ハッキリ見たいを求めすぎる方は度数を弱めて日常生活に必要なだけの度数設定に合わせると・・・

「読めるけど文字の色が薄いから嫌な感じがする」

「ハッキリしなくてイライラする」など

おっしゃられる方がほとんどで、強い違和感を訴えられます。

実際には必要な視力は出ているにも関わらず、コントラストの濃さ、輪郭のハッキリ感が物足りないことによる脳(意識)の違和感で「見えない」「見づらい」というお答えをされているのであり、眼自体(体感)への「しんどいか?」「楽なのか?」という反応ではなく「見える・見えない」という意識の反応の方が勝ってしまている状態と言えます。

この場合は「見える感覚は物足りないけど、体の感覚(眼)は楽である」ことを体感を通じて感じてもらう必要があります。

眼の疲労の原因は、「本当は見え過ぎていること」や「近くを見ることに適していない状態で近くを見続けている」ことがほとんどです。

見え過ぎるということに理解を示して頂くことは容易ではありません。

それは「視力が良ければ眼は問題ない」「視力が見えることがメガネの役割」という過去から現在の流れによるところが大きいです。

時代の流れ・テクノロジーの進化と共に、近くを見る時間が格段に多くなり、視る環境も大きく変化しています。

人間の体はその視る環境に適応が出来ていない状態と言えます。

メガネ作りも、その変化に適応して形を変えていかなければいけない時期であるのを強く感じます。

「遠くがハッキリ見え過ぎている」→「眼の筋肉には大きな負担がかかる」です。

いかに視る負担を減らして楽に見られるようにするのか?が今後の眼鏡技術者である私たちの役目だと感じています。

メガネの尾沢

住所:愛知県田原市田原町新町48-2 Tel : 0531 - 22 - 0358 営業時間:9:00~ 19:00 火曜日定休


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