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執筆者の写真Tomohiro Ozawa

「見づらくなった」のは案外度数が進行したわけではない

更新日:2022年3月14日

「遠くが見づらくなったので度数測定して欲しい・メガネを新しくしたい」


とおっしゃられてお越し下さる方が私たちの仕事で最も多いのではないか?と思います。


多くの場合が「度数が強くなったのだな?」と「メガネ度数を強くする」ことを前提に進めていくと思います。


ただ当店は、そのようにおっしゃられて来られた方に対して、まず最初に「近視度数が本当に進んでいるのか?」という部分からアプローチをしていきます。(これは近視の方への対応になります)


必ずしも「遠くが見づらくなった=度数が進んだ?」と考えるのではなく、まずはそのように感じる原因や、屈折矯正以外の他の要因が引き金になっていないか?を見極めていきます。


その検証を行った上で、初めて度数を上げる必要性があるようであれば「度数を強くする」という選択肢を取っていきます。


安易に「近視度数を上げる」という選択肢をとることはほとんどありません。


何故そのようなアプローチを最初に取っていくのか?


案外に近視度数が進んだというよりも、多くのケースでピント調節・両眼視機能といった屈折矯正とは別の眼の機能の部分に問題を抱えていて一時的に見え方が低下してしまっているというケースが非常に多いからです。


こういった場合では、逆に近視の度数を弱めても十分な視力を維持できる方が多く、今のメガネ度数が強すぎてるので度数を弱めるというケースも多々あります。



眼の機能の柔軟性の低下を起こしていると、「近くから遠くを見たとき、遠くから近くを見たとき」にスムーズにピントや視線の位置を見たいところに一致出来なく見づらさを感じます。


特に長い時間手元を見るような生活スタイルの方(デスクワーク・スマホなど)は顕著にこのような傾向にあります。


度数が進んだのではなく眼の機能の低下が問題でれば、安易に近視の度数を上げていくと「過矯正(強すぎる度数)」になってしまい、逆に疲れ眼に悩まされたり、くらくらする、肩こり・片頭痛にもつながっていきます。


ピント調節の機能や両眼視の問題から見え方の不安定さを抱えている場合で大切なことは、先ずそれらを解消する手法を取らなければなりません。


メガネの度数を闇雲に強くすることが正解ではありません。特に現代においては、それが更なる見え方の不具合につながるケースが増えてきています。


皆さんには「近視度数を上げる」という一般的に最も安易に行われていることが「本当は最も慎重に決めなければならない!」ということを知っていただきたいと思います。


見え方で悩まれて来られる方の多くが「不用意に度数の強くされたメガネやコンタクトレンズを使っている」ということが、あまりにも多いです。




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